強磁場電子スピン共鳴による重フェルミオン・超伝導物質の研究
Project/Area Number |
04640324
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
千葉 芳明 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40113881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 宗行 日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, センター長 (80028076)
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Project Period (FY) |
1992 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 電子スピン共鳴 / 重フェルミオン物質 / 超伝導物質 / 反強磁性共鳴 / Nd┫D22┫D2CuO_4 / Ceモノプニクタイト / URu_2Si_2 / ドハース-ファンアルフェン効果 / Nd_2CuO_4 / 高温超伝導物質 / 電子スピン共鳴(ESR) / CeSb / Ceモノプニクタイド / パルス強磁場ESR |
Research Abstract |
1.ESRによる高温超伝導物質の研究 電子キャリアー型の高温超伝導物質の母結晶Nd_2CuO_4のESRを調べた.30K以下で非常にブロードなスペクトルを発見した.これがNdスピンによるもので5K以下の温度でg値が異常に減少し,異方性が現れることを見いだした.[J.Phys.Soc.Jpn.59(1990)3019].また強磁場磁化過程の最近の研究からNdイオンにCuイオンのstaggered-fieldが作用していることが発見された. [J.Magn.Magn.Mater.90&91(1990)79]. これらをもとにNd_2CuO_4のESRの異常性を検討した結果,発見したESRはNd-Cuネットワーク中の反強磁性共鳴であることを見いだした.[J.Phys.Soc.Jpn.61(1992)] 2.ESRによる重フェルミオン物質の研究: (1)Ceモノプニクタイド:CeX(X=P,As,Sb,Bi)はCarrier濃度がCe1イオンあたり約0.1〜4%と非常に低い半金属であるにもかかわらず,高濃度近藤効果や重フェルミオン状態などの複雑な物性を示す.また,複雑な磁気相図をもつ.このようなCeの基底状態をさぐるためESRの測定を行った. まず,CeSbを取り上げX-bandのESRを試みたが,ESRは観測できなかった.しかし,50GHz帯でのESRの測定を行ったところ,磁気相図に対応した共鳴吸収のシグナルを世界ではじめて発見することができた.CePについても同様の共鳴吸収を観測した.CeAs,CeBiについては観測できなかった. 現在東北大学鈴木グループと共同でCeスピンの濃度をかえた物質群La_1 _xCe_xPの単結晶の作成を始めている.X=0.02の物質でもESRの観測に成功し,さらに強磁場磁化過程で世界で初めてドハース-ファンアルフェン効果を発見した.[J.Phys.Soc.Jpn.62(1993)4190-4193] (2)URu_2Si_2の重フェルミオン状態のESR:伊達と金道はURu_2Si_2単結晶の強磁場ESRを50GHz帯で行った.それによってHeavy Fermionと反強磁性状態が共存することを発見した.g値は0.15でこれはUのg値でもなく伝導電子のg値とも異なるという注目すべき値である.この結果はresidual-5f電子とKondo-screening電子のCouplingによるモーメントによって説明できた. [J.Phys.Soc.Jpn.62(1993)1482-1485]
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)