エアロゾル中の超微量化学種のその場分析法の研究開発
Project/Area Number |
04640564
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
池田 重良 龍谷大学, 理工学部, 教授 (20028070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 一雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (50076832)
藤原 学 龍谷大学, 理工学部, 助手 (00181420)
松下 隆之 龍谷大学, 理工学部, 教授 (20029127)
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Project Period (FY) |
1992 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 全反射蛍光X線 / 非弾性電子トンネル分光 / トンネル電子 / 超微量分析 |
Research Abstract |
昨年度までにいろいろと改良を加えた装置を用いて今度は実際試料の分析への応用を試みた。まず海水や河川水の多種類の金属の同時分析を行い、更に海藻中のヒ素の定量や血清中の亜鉛の迅速定量を行った。これらの実験を当たって試料量は金属元素全濃度10ppbに対し、5mulで十分で有った。 これらの結果から本改良装置を用いることによって、バックグランドが、著しく低下し、分析の感度、精度が著しく増大したことが明かとなった。この方法で超高純度水中の重金属元素の分析を試みた。 試料量10mulを用いて10pgの超微量の定量が可能となり、またシリコンウエハー上の汚染金属元素の鉄、銅及び亜鉛については10^<-9>atom/cm^2の超微量定量が出来た。さらにこの方法を犯罪化学の分野に応用し、著しい成果を挙げることが出来、共同研究者の一人は関係警察本部から感謝状を授与された。今年度完成予定の減圧型全反射蛍光X線装置については、装置の試作は完了したが、試料測定には至っていない。トンネル電子分光については、非弾性トンネル電子分光法による人体分泌汗の分析を試みたが、感度はあまりよくなかった。本年度は、専らトンネル電子顕微測定並びに、分光の研究を行った。トンネル顕微測定では磁性金属表面の大気中汚染酸化状態の変化の連続測定法を確立し、さらに1mum以下の微小腐食孔の立体的形状(孔径、深さ方向断面像)の非破壊観察法を確立することが出来た。 さらにトンネル電極間のバイアス電位を変化させ、トンネル電流を測定する電子分光学的手法並びに、電極間隔を任意に設定して、電流変化を測定する分光装置の試作を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)