Project/Area Number |
04640566
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
鈴木 薫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (30111579)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 外部磁場効果 / 一酸化窒素 / レーザー誘起けい光法 / レーザー光解離 / オゾン |
Research Abstract |
1.NO βバンドの磁場消光 これまでの研究結果から、磁場効果はNO(B)状態の生成過程ではなく、むしろ、その脱励起過程に現れる可能性が示唆されていた。一方、v=1状態では、四重項状態との摂動が知られていて、この摂動が磁場効果の原因の一つである可能性が考えられた。そこで、NO(B)を光励起で振動状態を選択して直接生成し、その発光の磁場効果を測定した。今回は、三原子分子N_2Oの193nm ArFレーザによる光解離でNO(X)の振動励起状態を作り、その状態からNO(B)状態へ波長可変色素レーザーで励起した。このようにして、B状態のv=0,1,2からの発光を測定したが、放電フロー実験に対応する磁場消光はまったく観測できなかった。また、193nm ArFレーザーを用いるとNO(X)からB状態のv=7が直接励起できるが、この状態にも磁場効果がないことが明らかになった。したがって、今回の実験によってNO(B)状態の脱励起過程は外部磁場によらないとの結論が得られた。すなわち、摂動に起因する上記の磁場効果のモデルはNO(B)の磁場消光には不適切であることがわかった。したがって、現段階で残された課題は、生成過程におけるNOの他の電子励起状態との関連を詳しく調べることである。 2.オゾンの光解離 オゾンのハートリーバンド励起による光解離生成物のO(^3P)を226nm光の(2+1)共鳴多光子イオン化法で検出し、O(^1D)との分岐比の磁場効果を測定するのが目標である。イオン検出用の電極取り付けポートを設計制作し、既設の実験装置に取り付け、予備実験を行った。すなわち、O_2フローの上流でマイクロ波放電し、生成するイオン種のシグナルを検出し、検出系のチェックを行った。これをふまえて、オゾンの実験を実施する予定である。
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