アフリカツメガエルの性決定遺伝子の構造解析と性決定機構の解析
Project/Area Number |
04640591
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
遺伝学
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
近藤 壽彦 群馬大学, 内分泌研究所, 助手 (10162108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉里 勝利 広島大学, 理学部, 教授 (20095516)
花岡 陽一 群馬大学, 内分泌研究所, 助手 (80008606)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 性決定 / 性決定遺伝子 / クローニング / アフリカツメガエル / 固相法 / ゲノム解析 |
Research Abstract |
1.既にクローニングされた雌特異的DNA断片のうち、XW-3を固相プローブとするジーン・ウォーク法を行った。その結果、XW-3a〜3eの5種のクローンが得られたので、現在これらのDNAの構造解析を行なっている。また、構造遺伝子の一部をプローグとする種々の発生段階における遺伝子発現の解析、調節遺伝子領域をプローブとする転写制御因子の解析などを準備している。 2.SfiI,BglI,BstXIなどの制限酵素を用いてゲノムDNAを切断すると、左右の末端配列が多様になることに着目し、ゲノムDNA断片を効率良く分類・マッピングする新方法を開発した。この方法は、我々が既に開発した核酸固相化アンカーを利用してゲノムDNA断片を系統的に分離する技術で、今後、シークェンス解析と一体化した自動化装置の開発を行なう予定でいる。性決定遺伝子近接領域、W-染色体、Z-染色体の解析はもとより、将来、ゲノムプロジェクトの強力な武器になるものと期待している。 3.アフリカツメガエルにおいて遺伝子組換え活性の高い卵原細胞や卵母細胞に遺伝子導入することによってジーン・ターゲッティング効率を高め、更には、卵母細胞の成熟分裂(第二極体放出)を阻止すること (雌性発生操作)によって導入遺伝子(通常、劣性遺伝子)をホモザイガスとする新しいトランスジェニック技術の開発を行なっている。この方法が完成すれば、遺伝子導入個体において直接トランスジーン機能を判定することが可能となる。 今後、性決定遺伝子の全構造とその転写産物を解明するとともに、アフリカツメガエルの性決定機構の詳細な解析や、性決定遺伝子を導入した性転換ガエルの作出を試みたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)