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潮下帯転石固着生物群集の群集構造における安定性と種間相互関係

Research Project

Project/Area Number 04640603
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態学
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

平田 徹  山梨大学, 教育学部, 助手 (00238362)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywords転石 / 群集 / 安定性 / non-equilibrium説 / 潮下帯 / 海藻 / 固着生物 / 種間相互作用
Research Abstract

1.年4回、夏秋冬春に実施した大サイズの石や岩における直立型海藻の種数に関する水中調査結果は、過去に得てきた小サイズ石での結果以上に季節変化の幅は狭く、種数は石や岩のサイズの増大とともに増加し、平衡状態に至ることのないことを示し、この事実はConnell(1978)とSousa(1979a,b)によるnon-equilibrium説が潮下帯転石群集では妥当でないことを意味し、彼らの説を否定できる見込みを与えた。2.季節的に異なる時期の採集に基づく代表的海藻種の繁殖状況調査は、繁殖時期は秋から冬にかけて起こりがちであり、繁殖盛期は種により若干ずれることを示した。中でも優占種の大型褐藻2種のカジメとオオバノコギリモクでは、前者は比較的長い期間にわたって繁殖を続け、後者は短い期間内に繁殖を終えるが、繁殖盛期はカジメがオオバノコギリモクよりも早く起き、続いてオオバノコギリモクが続くということを示した。3.フィールドでの優占種であるカジメとオオバノコギリモクの2種の存在様式に関わる調査結果は、第1に石や岩という基盤の上にカジメが単独で優占する場合が、両種が基盤上に共存する場合やオオバノコギリモクが基盤上に単独で優占する場合よりもフィールド内でよりみられがちであることを示し、第2にカジメが単独で優占する場合はより大サイズの岩で、オオバノコギリモクが単独で優占する場合はより小サイズの岩や石で、両種が共存しながら優占する場合は中サイズの石や岩で起こりがちであることを示し、第3にはこれらの3つの状況下に出現する海藻種の組み合せにも特徴的違いのあることを示した。他方、新たに開発してきた接着剤法による両種の藻体移植実験法に基づく2種間ならびにこれらの2種と他種との間の種間相互関係を明らかにしようとした試みは手法としては十分に確立できたが、十分なデータを得るにはもう少し年月を要す。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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