ゾウリムシ発生初期過程における生殖核と栄養核の核膜分化の研究
Project/Area Number |
04640662
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
動物発生・生理学
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤島 政博 山口大学, 理学部, 教授 (40127783)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ゾウリムシ / 大核分化 / 核膜分化 / モリクローナル抗体 / 核膜 |
Research Abstract |
ゾウリムシの単離大核を抗原として得られた大核核膜特異的モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ(MAC‐MEN‐1)の抗原の性質について、下記のことが明かになった。 1.SDS‐PAGEのイムノブロットで、70kDa、25kDa、20kDaの3本のバンドが抗原性を示した。低分子の2本はマイナーなバンドなので、分解産物の可能性がある。 2.70kDaのバンドをCBB染色したSDS‐PAGEゲルからゲル断片を切り出し、1N NaOHで抗原タンパク質を抽出し、1N HC1でpHを中和して精製した。この試料をSDS‐PAGEに再びかけ、CBB染色と免疫染色した結果、70kDaの1本のバンドが現れ、精製できたことが確認できた。 3.細胞抽出液をNative‐PAGEし、免疫染色すると、200kDa以上の高分子にバンドが現れることから、nativeの状態では、抗原は他の分子と結合して存在することが示唆された。 4.間接蛍光抗体法で、核分化過程での抗原の出現時期を調べると、形態的に大核原基の分化が始まるとほぼ同時に抗原が大核原基核膜に出現した。無小核株の大核にも抗原が存在するので、抗原は大核遺伝子の発現でできることが分かった。 5.免疫電顕で抗原の局在性の詳細を調べようとしたが、抗原性が失われて観察できなかった。精製した抗原をマウスに注射して、別のエピトープを抗原決定基とするモノクローナル取りを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)