低温・高圧下における角閃石の組成変化および微細構造について
Project/Area Number |
04640733
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
鉱物学(含岩石・鉱床学)
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
大場 孝信 上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (30194278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 隆 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (00037269)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | アクチノ閃石 / Ca角閃石 / 角閃石 / カミングトン閃石 / Na角閃石 / 藍閃石 / 水蒸気分圧 |
Research Abstract |
津閃石は変成岩や火成岩に普遍的に産する重要な造岩鉱物の一つである。 5kbarの合成実験において、カミングトン閃石にCa角閃石やNa角閃石の組成がかなり固溶すること、また1kbarの実験で、カミングトン閃石にそれらの組成があまり固溶しない事を明らかにした。 またCaに富むカルク・アルカリ岩などの組成においてカミングトン閃石の安定領域は高圧で固相線より高い温度には存在しないことを確かめた(Nicholls et al.1992)。 低い温度条件では低圧・低温でアクチノ閃石が、一方高圧・低温で藍閃石が安定である事が変成岩の研究から知られている。 これら二つのNa角閃石とCa角閃石の固溶関係について多くの報告があるが、組成間隙の幅、組成の拡がりがまちまちであり多くの問題が残されている。 5kbarの合成実験では比較的温度の高い、700℃ではアクチノ閃石と藍閃石に固溶関係がある事を確かめた。 このためアクチノ閃石と藍閃石の固溶関係を明確にするため、さらに低温の400℃、4kbarの合成実験をおこなった。 この鉱物組み合せはAmphibole+Chlorite+Orthopyroxene+Plagioclase+Quartzであった。 反応は非常に遅く、大きな結晶を合成することは難しかった。 2年の研究期間が1年となったが、4kbarのCum-Act-Pl-Qz-H_2O系の相関係を明らかにした。 3kbarではカミングトン閃石の安定領域がCa角閃石より拡がる組成領域があり、Ca角閃石はアクチノ閃石に富む普通角閃石であった。 3kbar、650℃以上ではNa角閃石はみられなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)