Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
落雷の初期フェイズでの放電進展から,落雷点を予測するためには,電光の形状,放電進展様相に関するデータが必要である。このため,まず落雷電光形状の幾何学パラメータを求める目的で,電光の画像解析を行った。電光の幾何学パラメータとして分岐特性とジグザグ特性があげられるので,パーソナルコンピュータを使用して電光写真からこれらを自動的に計測するプログラムの開発を行った。これらの結果の一部は、電気関係学会東海支部連合大会,電気学会放電・高電圧同研究会等で発表した。電光のジグザグ特性については,プログラムは完成しており,現在解析を継続中である。 次に,上の幾何学パラメータを用いて,落雷の放電進展を模凝する計算機シミュレーションを行った。このシミュレーションによってUHF電磁放射源の時間・空間分布のデータを作成することができる。本研究では,パーソナルコンピュータをもちいて放電路の分岐の有無,分岐角度,ジグザグの長さと角度等をパラメータとして,シミュレーションを行い,放電進展についての空間分布データを作成した。パラメータをどういう値にすれば実際の放電進展をもっともよく表現できるかについて現在考察中である。これらの結果については来年度の学会で発表の予定である。 第三段階として,これらのデータを用して,まず地上に置かれた複数の計測点データから放電源の位置を決定するプログラムを開発した。プログラムはまずパーソナルコンピュータでC言語を用いて行った。次に,同じプログラムをパーソナルコンピュータに搭載したニューロターボで動作するよう書換えを行い,高速かつ並列処理が行えるよう実験中である。このニューロターボの特徴は,並列処理が行えることであり,データを取り込みながら放射源をつぎつぎ決定していき,落雷点を予測することは,本ニューロターボによりはじめて実時間で行うことが可能である。現在はニューロターボを試験的な動かす段階で,ひき続き高速並列処理というニューロターボの特徴を生かしたデータ処理を検討中である。これらの結果についても来年度の学会で発表予定である。
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