地震時における建物内の生存空間および生活空間被災度の記載法
Project/Area Number |
04650508
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 忍 北海道大学, 工学部, 助手 (60235108)
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 地震被害 / 被害評価 / 建物内部空間被災 / W関数 / 構造種別 / 生存空間 |
Research Abstract |
地震による建物系被害の記載は、従来国を問わず、主に建物の構造(力学)被害にのみ着目したものであった。しかし、この尺度を基本にしていては地震被害の本来的特徴である多様性・複雑性の議論に発展していかない。すなわち、[建物構造被害]にはじまる[建物内部崩壊]→[人的被害発生]→[生活場崩壊による後続被害発生]といった時系列展開にもとづく多様な被害予測・評価作業[場]における尺度としては不十分である。この改善のためには、被災の後続被害への転移を念頭においた新たな被災度の定義が必要である。 上記目的を達成するため、本年度の研究期間において以下のことを行った。 1.被災尺度に定義の段階において (1)建物の構造種別の整理:建物を24種別に分類し階層化表現を行った (2)構造被害評価基準の整理:各国の被害評価基準を検討し、新たに構造被害程度を表すDamage Indexを定義した (3)内部空間被害評価基準の整理:建物内部空間の被災状況を「平面損失」「断面損失」「体積損失」「空気汚染」の4要素で定義し、W関数と命名した。 2.定義尺度の有用性の検討およびそのアプリケーション (1)建物構造別被災度の実際評価:中国およびメキシコの被害写真から上記の方法により、被害評価を行った。 (2)各種被害尺度の関連性検討:構造種別ごとに各種被害尺度を比較し特徴を検討した。 以上の作業の結果、ここで提案したW関数を使うことにより、構造様式の違いによる建物崩壊パターンをよく表現することが可能になった。これを基に地震時の建物倒壊にともなう死傷者発生モデルの構築が今後の具体的課題として見えてきた。
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Report
(1 results)
Research Products
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