木造住宅生産システムの多様化にみる技術・技能の役割分担関係
Project/Area Number |
04650556
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築計画・都市計画
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
秋山 哲一 東洋大学, 工学部, 助教授 (30111917)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 住宅生産 / 木造住宅 / 適正技術 / 技能 |
Research Abstract |
本年度の研究成果の概要は以下の通りである。 1.住宅生産システムにおける技術・技能の役割分担に関する理論的検討 住宅生産システムにおける技術と技能の役割分担について、適正技術論をもとに理論的な検討を行った。地域的な性格の強い住宅生産システムにおいて、地域単位・人間の個性の反映する技術、すなわち、技能的要素と技術的要素がうまくかみ合った新しい地域技術・地縁技術としての適性技術開発の必要性を論じた。 2.適性技術の開発状況と技術・技能の役割分担関係の調査 最近各地で取り組みの始まっている適正技術の開発のうち、克雪住宅の計画・開発(富山県・上平村)、自然環境を活用したパッシブソーラー技術の開発(福岡県・「ふくおか型住宅」)、伝統的な住宅の意匠と構法に近代的な技術を付加した技術開発(富山県・八尾町)、地域産材を活用した構法開発(熊本県・「郷の匠」)、古民家再生の技術開発(岡山県、大分県・臼杵市)などを取り上げて、その住宅生産システムの特徴や技術・技能の役割分担関係について実態調査を行った。開発された適性技術の内容によって技術・技能の態様は様々である。共通点として、生産システムの合理化を図る上で、技能の技術化が多様な側面で積極的に行われていることが明らかになった。ただし、その妥当性については評価方法が確立していないことが大きな課題となっている。 3.地域の木造住宅生産システムにおける技術と技能の役割分担関係の再構築 地域の木造住宅生産システムにおける適性技術の開発と技術・技能の役割分担関係の再構築のための要件を整理した。とりわけ、新しい適性技術の確認が必要であり、そのためには地域の技術開発のネットワークと地域の建築試験場・林業試験場・大学などの試験・研究機関のネットワークの連携が重要であることを指摘した。
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Report
(1 results)
Research Products
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