アフィニティ沈澱法によるセルラーゼの分別された酵素によるセロビオースの製造
Project/Area Number |
04650845
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
化学工学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
藤井 盈宏 新潟大学, 工学部, 教授 (70092723)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | セロビオース / セルラーゼ / キトサン / pH応答性可逆的可溶不溶高分子 / βーグルコシダーゼ / 可溶性セルロース誘導体 / セルロース加水分解 / アフィニテイ沈澱 |
Research Abstract |
1。目的。セルラーゼはエンドグルカナーゼ(EG)、セロビオハイドロラーゼ(CBH)、及びβーグルコシダーゼ(BG)という3種類の機能の異なる酵素からなっている。このうち前2者の協調作用でセロビオースが生成するが、これをBGがグルコースに分解する。それゆえ、BGをセルラーゼから除去すれば加水分解反応はセロビオースで停止するはずである。BGを除去する方法として、EG,CBHがセルロース誘導体に吸着するが、BGは吸着しないという性質を利用して、pH応答性可逆的可溶ー不容性セルロース誘導体(信越化学工業製AS-LF,及びキトサン)を用いるアフィニテイ沈澱法により、BGを分別した。次に、AS-LF,またはキトサンに吸着したEG,CBHを脱着したもの、及び、脱着しないままの酵素ー担体複合物によるセルロースの加水分解を試みた。 2。結果。(1)AS-LF及びキトサンを粗セルラーゼと可溶状態にて混合し、不溶状態にして、沈澱と分離したろ液はBG活性が高く、EG,CBHは沈澱中に複合体として存在することを確認した。(2)沈澱した酵素ーアフィニテイ担体複合物から酵素を脱着するには高いイオン強度の酢酸バッファーで処理すれば可能であった。(3)脱着成分によるセルロース加水分解は高いセロビオース含有量の糖液を与えた。(4)酵素ー担体複合体を酵素を脱着せずにそのままセルロースの加水分解に使用し、反応には可溶型、生成糖の回収には複合体を不溶型にすることにより、複合体を繰り返し使用できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)