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アワビ類の代謝面からみた適応戦略

Research Project

Project/Area Number 04660199
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General fisheries
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

瀬川 進  東京水産大学, 水産学部, 助手 (30092589)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywordsクロアワビ / 酸素消費速度 / アンモニア態窒素排泄速度 / Q_<10>値 / O / N比
Research Abstract

アワビ類の代謝を明らかにするため、クロアワビを用いて、7段階の水温における酸素消費速度およびアンモニア態窒素排泄速度を測定し、クロアワビの代謝と水温の関係について検討を行なうとともに、エゾアワビなど他のアワビ類の代謝と比較解析を行なった。
クロアワビの酸素消費速度(R:ml O_2/個体/時間)と総湿重量(W:g)および水温(T:℃)の間には、R=0.0327W^<0.693>・1.10408^Tの関係が得られ、水温10〜20℃の範囲のQ_<10>値は1.4-1.8範囲で安定した値を示した。同じ10-20℃のエゾアワビのQ_<10>値は2.5(浮・菊地 1975)で同じ水温範囲ではエゾアワビのほうが水温変化の酸素消費速度に及ぼす影響が高いことが明らかになった。
クロアワビのアンモニア態窒素排泄速度(E:μg-atm/個体/時間)は10-25℃の範囲でQ_<10>値は約2.0でE=0.0166W^<0.665>・1.143^Tの式であらわされた。
酸素消費速度、アンモニア態窒素排泄速度ともに、実験材料の生息場所の水温(10-25℃)の範囲内ではQ_<10>値は1.5-2.2の一定した値を示し、水温の上昇に比例して代謝速度が高くなった。また、10℃より水温が下がると急速に代謝速度が低下したのに対し、25℃より水温があがっても代謝速度はほとんど変化しなかった。このように通常の生息水温域の上限・下限近くに代謝に関する生理的変曲点が存在していることが明らかになった。
O/N比から代謝基質を推定すると、生息水温における測定でもっとも蛋白質の利用率が高く、水温が上昇しても、下降しても、代謝基質として蛋白質の利用率が減少することが明らかになり、代謝において、なんらかの形で生息水温に対する適応が存在する可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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