Project/Area Number |
04660278
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
畜産学(含草地学)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
近藤 誠司 北海道大学, 農学部, 助教授 (20112576)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 北海道和種馬 / 放牧行動 / 林間放牧地 / 採食時間 / 休息時間 / 行動型 / 移動距離 / 位置 |
Research Abstract |
1.北大附属牧場で飼養されている北海道和種馬30-50頭を10〜12月は林間放牧地(20-25ha)、1月は蹄耕法造成傾斜放牧地、2〜4月はドライロットで乾草給与、5〜9月はオーチャードグラス主体の放牧地で放牧し、各月1回24時間の行動観察を行った。観察は群内の紫殖雌馬1頭を連続観察したほか、個体周辺の馬について15分間隔で観察記録した。 2.全観察の平均気温は8.3(最高25,9、最低-13.9)℃で平均相対湿度は81.9%、平均風速は1.1m/sであった。降雪は11〜3月までみられ、1月には30cm以上の積雪が観測された。 3.追跡個体の1日の平均採食時間は927.2±120.0分で、林間放牧地での平均は938.0±41.4分であった。最も長い採食時間は夏季放牧地、最も短い採食時間は冬季積雪放牧地で観測された。平均休息時間は立位休息が406.5±125.7分、横臥位休息が43.8±44.6分で、林間放牧地ではそれぞれ363.7±85.1、32.7±12.5分であった。 4.追跡個体および群全体の行動型には放牧牛で見られるような明確な日周性は観察されなかった。採食行動は軽種馬の24時間放牧等で報告されている2峯性の採食行動型を示さず、不明暸な3峯性のパターンを示した。 5.1日の群の平均移動距離は2.1±1.5kmで林間放牧地での移動が1.7-6.0kmと最も大きく、ドライロット飼養時が0.3-0.5kmと最も小さかった。林間放牧地での移動は作業林道を中心に行われ、馬群の位置は林道から10m以内で観察される場合が全体の45%程度を占め、林間放牧地の利用は面積より林道の長さによることが示唆された。 6.追跡個体は10月および6〜9月に哺乳子馬を伴っていたが、子馬の行動は成長にともなって変化する様相がうかがわれ、現在平成5年度文部省科学研究費補助金(C)にその行動変化に関する研究を申請中である。
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