初期成長時の鶏における体成分蓄積のエネルギーコストと細胞内エネルギー動態
Project/Area Number |
04660299
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
畜産化学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
秋葉 征天 東北大学, 農学部, 教授 (30005631)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 初期成長 / エネルギーコスト / エネルギー分配 / タンパク質合成 / タンパク質分解 |
Research Abstract |
鶏の初期成長時のエネルギーと物質の代謝と動態を詳細に解明することにより、鶏の初期成長時における栄養と代謝の特徴を確定することを目的として、エネルギーのパーティション、エネルギーコストなどの生体内エネルギー動態の特異性を検討した。 1 孵化後、0,3,7日齢のヒナにおけるエネルギーのパーティションを測定した。3日齢までのヒナの維持エネルギーは約69kcal/代謝体重であり、日齢とともに増加し、14日齢では約150kcalとなった。このように、孵化直後のヒナは維持のためのエネルギー要求量は極めて低く、その後日齢と共に増加すると考えられる。 2 蓄積のためのエネルギー部分効率は0-3日齢では57%と低いものの、3-7日齢では70%となり、この時期における急激な成長を支援しているものと考えられた。 3 体タンパク質蓄積のためのエネルギーコストは0-3日齢では比較的高く、逆に脂肪蓄積のためのエネルギーコストは低い傾向にあり、体内エネルギーパーティションは14日齢以降の成長中のヒナとは異なる特徴を持つことが示された。 4 各日齢のヒナ筋肉(長趾伸筋)のタンパク質分解速度は3日齢では約5%と低く、7日齢では8%に上昇した。一方、筋肉タンパク質への取り込みより測定したタンパク質合成速度は1および2日齢で高く、その後日齢と共に低下した。以上のように、筋肉タンパク質の合成と分解はエネルギーのパーティションなどと関連することが示唆された。 5 孵化後各日齢のヒナから排泄物を採取し、尿中の窒素化合物を測定した。代謝体重当りの尿酸、アンモニア排泄量は1-3日齢では少なかったが、尿素排泄はむしろ1-3日齢で高かった。 以上の様に、成長初期のヒナのエネルギー動態の一端を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)