Project/Area Number |
04670089
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
本間 研一 北海道大学, 医学部, 教授 (40113625)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | ACTH放出ホルモン / 室傍核 / ニューロペプチドY / 概日リズム / 絶食 / 6-hydroxydopamine / 周期的制限給餌 / 孤束核 |
Research Abstract |
ACTH放出ホルモン(CRH)産生ニューロンの細胞体が存在するラット視床下部室傍核にpush-pullカニューレを慢性的に植え込み、無麻酔無拘束でCRH分泌が高進するいくつかの条件を負荷した際に室傍核細胞外液中に分泌されるニューロペプチドY(NPY)を経時的に測定し、CRH分泌に及ぼすNPYの役割を検討した。 1)明暗サイクルに同調するCRH概日性リズム:CRH分泌が高進する1日の明期後半から暗期前半にかけての室傍核細胞外液中NPYは他の時刻と比べて大きな変化はなく、CRH概日リズムの入力系にNPYは関与していないと思われた。 2)長期間(10日間)絶食時にみられるCRH分泌高進と再摂食によるCRH分泌の低下:長期間絶食をおこなったラットの室傍核細胞外液中NPYは対照群に比べ有意に増加しており、NPY分泌の高進が示された。また再摂食により細胞外液中NPYは有意に低下し、NPY分泌の停止が示唆された。この室傍核細胞外液中NPYの変化は脳幹から室傍核に投射するノルアドレナリン・NPY共存ニューロンを6-hydroxyd opamine(6-OHDA)で破壊しても存続したことから、長期間絶食によるNPY分泌の増加は弓状核系NPYニューロンが関与している可能性が高い。 3)周期的制限給餌下での給餌前CRH分泌:周期的制限給餌下のラットでは給餌直前に室傍核細胞外液中NPYが増加し、給餌後低下した。この変化はCRH分泌と時間的に相関し、室傍核NPYがCRH分泌に刺激的に作用していることを示唆している。またこのNPY変化は脳幹から室傍核に投射するノルアドレナリン・NPY共存ニューロンを6-OHDAで破壊すると消失することから、孤束核系NPYが関与している可能性が高い。
|