哺乳類脳細胞におけるカルシウムチャネルのGABA_B受容体による調節機構
Project/Area Number |
04670122
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 宣邦 九州大学, 医学部, 助教授 (80091255)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | カルシウムチャネル / ガンマアミノ酪酸(GABA) / 受容体 / 脳細胞 / 神経伝達物質 / イオンチャネル / 培養細胞 / 電気生理学 |
Research Abstract |
複数のタイプのカルシウムチャネルが存在することが報告されて以来、各々のタイプのチャネルの機能的役割が検討されてきた。高域値活性化カルシウムチャネルの不活性化成分(いわゆるN型カルシウムチャネル)は伝達物質の遊離に重要な役割をもつことが示唆されている。一方、高域値活性化カルシウムチャネルのもう一つのコンポーネントである不活性化をほとんど示さないL型カルシウムチャネルの機能的役割に関してはほとんど解明されていない。γ-アミノ酪酸B型(GABA-B)受容体のアゴニストであるバクロフェンはラット脊髄後根神経節細胞において、L型カルシウムチャネルに対しては殆ど作用を示さず、N型様の不活性化カルシウムチャネルのみを選択的に抑制した。N型様カルシウムチャネルの抑制は+50mVへの強い脱分極プレパルスにより拮抗された。この拮抗は脱分極プレパルスによりL型カルシムチャネルの活性化が促進されることによることが明かとなった。このようにバクロフェンによる抑制や電位依存性不活性化機構によるN型様カルシムチャネルの活性化の減少によって伝達物質遊離が減少した場合、その減少は新たに促進されたL型カルシウムチャネルによるカルシウム流入によって代償されることが示唆される。このようなL型カルシウムチャネルによるN型チャネル機能の代償機構は種々の振幅あるいは周波数からなる刺激に対するカルシウムチャネルの応答の適切な調節に重要な役割をもつと考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)