内皮からの新しいNO遊離調節機構:血管壁内外圧力差
Project/Area Number |
04670128
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中木 敏夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30164148)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 内皮細胞 / 圧力 / 亜硝酸イオン / 硝酸イオン / NO生成酵素 / ヒスタミン |
Research Abstract |
血管内皮細胞や平滑筋細胞において、shear stressやstretchを感知するレセプターの存在が推定されている。しかし、血管標品を使用した方法や高血圧モデル動物を使用した方法では、血圧の上昇は血流(sheer stress)及び血管壁張力(wall tension)の上昇を伴い、純粋な圧負荷による作用を検討することは不可能であった。培養血管内皮細胞に、独自に開発したHelium pack methodにより純粋な圧力(pure transmural pressure)のみを負荷することにより、圧感受性mechanoreceptorのみを刺激し、圧負荷に対する内皮細胞の細胞応答を検討した。 [方法]ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)を培養し、2代ー4代を使用した。密栓したプラスチックフラスコに圧力計及びヘリウムガスボンベを接続し、壁張力、shear stressを加える事なく、培養細胞に圧力のみを負荷した。EDRF/NOは上清中のNO2^-+NO3^-をGriess法により、測定した。 [結果]ヒスタミン刺激によるHUVECのEDRF/NO産生は時間依存的に増加した。EDRF/NO産生は圧力依存的に抑制され、40,80,120,160mmHgでは0.29±0.02,0.11±0.03, 0.11±0.04, 0.06±0.02nmol/30min/flaskであった。実験終了時のtrypan blue exclusion testでは、cellのviabilityは99%以上であった。 [考察]内皮細胞において圧力そのものが、高血圧状態でのvascular remodelingの原因の一部である可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)