Project/Area Number |
04670145
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉本 谷博 徳島大学, 医学部, 助教授 (60127876)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アラキドン酸 / 12-リポキシゲナーゼ / 遺伝子 / プロモーター / GCボックス / CACCCボックス / AP2結合配列 / Fluorescence in situ hybridization |
Research Abstract |
アラキドン酸12‐リポキシゲナーゼは、アラキドン酸などの炭素20個の不飽和脂肪酸の12番目の炭素に分子状酸素を導入して、12‐ヒドロペルオキシ酸を生成する酸素添加酵素である。これまで私達は、種々の動物種の12‐リポキシゲナーゼの酵素学的・免疫学的研究によって、12‐リポキシゲナーゼには「血小板型」および「白血球型」の2種類の酵素が存在することを示し、それぞれの酵素の例としてヒト血小板およびブタ白血球の12‐リポキシゲナーゼcDNAをクローニングし、それらの一次構造を明らかにしてきた。本研究計画では、ヒトおよびブタのゲノムライブラリーから12‐リポキシゲナーゼの遺伝子を単離し、その構造を明らかにした、すなわち、ヒトおよびブタの12‐リポキシゲナーゼcDNAをプローブとして、それぞれの遺伝子ライブラリー(EMBL3)をスクリーニングしたところ、いくつかの陽性クローンが得られ、それらの塩基配列を決定した。ヒトおよびブタの12‐リポキシゲナーゼ遺伝子はその長さがそれぞれ15kbと8kbであったが、いずれも14個のエクソンと13個のイントロンから構成されていた。これらの遺伝子のプロモーター領域の塩基配列を調べたところGCボックスがヒトでは4ヶ所、ブタでは9ヶ所、AP2結合配列がヒトでは3ヶ所、ブタでは2ヶ所認められた。また、ヒトの遺伝子では、グルココルチコイド結合配列に類似したエレメントや、β‐グロビン遺伝子のプロモータに認められるCACCCボックスに似た配列が存在していた。さらに、Fluorescence in situ hybridization(FISH)によって、12‐リポキシゲナーゼ遺伝子が、17番染色体のp13.1に局在していることが明らかになった。
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