下痢症大腸菌の病原論と分子遺伝学:カテゴリーの再構築と未知病原体の探索
Project/Area Number |
04670253
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
細菌学
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山本 達男 順天堂大学, 医学部, 助教授 (80095843)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 下痢原性大腸菌 / 腸管凝集粘着性大腸菌 / 腸管病原性大腸菌 / 粘着因子 / DNA塩基配列 / パイエル板 / ヒト小腸への粘着 / 病理メカニズム |
Research Abstract |
下痢原性大腸菌の病原性と分類について研究し、以下の成果を得た。 1.腸管凝集粘着性大腸菌(EAggEC) EAggECの粘着因子がD-マンノース耐性のヘマグルチニン(MRHA)であることを明らかにし、MRHA領域近傍のDNA塩基配列を決定した。さらに、この配列に基づいたEAggEC診断用PCRを開発した。臨床分離株をPCR診断法で解析した結果、中南米のEAggECとタイのEAggECが異なった流行株であることが分かった。また研究過程で、MRHAと薬剤耐性を同時にコードするプラスミドを見いだした。 2.腸管病原性大腸菌(EPEC) EPECの特異な粘着様式が明らかになった。EPECはまず自己凝集を起こし、これが十二指腸以下の粘膜絨毛に強固に粘着する。この際、粘着部位の微絨毛を伸長させて、自らを粘膜上に固定させる。このように頑強に腸管粘膜に粘着するEPECは、しかし、パイエル板のM細胞への粘着は避けていた。細菌のM細胞への粘着(言い換えれば、M細胞による細菌の捕捉)は強い局所免疫の確立へとつながる可能性が高い。腸管内で持続性感染(>2W)を引き起こすEPECは、進化の過程で、M細胞を避けることによって局所免疫を逃避する術を獲得してきたものと考えられた。 この他に、EPECの自己凝集を起こすDNA領域、粘着因子を産生するDNA領域を決定し、塩基配列を決定しつつある。 3.病原性が疑われるdiffuse-adhering E.coli(DAEC) 粘着因子の遺伝子塩基配列を決めた。この成績をもとに、DAECの診断用PCRを作製し、分心に使用しつつある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)