突然死発症の背景要因と救命への影響要因に関する研究
Project/Area Number |
04670328
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
公衆衛生学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
豊嶋 英明 新潟大学, 医学部, 教授 (10023657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮西 邦夫 新潟大学, 医学部, 助手 (70018836)
林 千治 新潟大学, 医学部, 助教授 (60198843)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 突然死 / 睡眠時間 / ストレス / 日常生活習慣 / 勤労者対照群 / 通院患者対照群 |
Research Abstract |
「目的」突然死発症の背景要因として既往歴、ストレス、睡眠習慣、並びに他の日常生活習慣がどの様に関与しているか、また救命に対して重要な要因は何かを明らかにすることを目的とした。「方法」1990年11月より新潟市消防局の協力を得て、市内の全救急隊7隊に簡易心電計と、血圧計を貨与し、出動事件の内、意識消失例と隊員が必要と判断した例からのこれら情報の記録、及びバイタルサイン、目撃者、立会人、家族からの日常生活問診の聞き取りを依頼した。全例について主治医に転帰、病名を問い合わせた。死亡例について改めて生活問診のアンケートを遺族に依頼した。対照群として、企業勤労者約800名と某病院循環器外来患者を設定し、同じ生活問診を行なった。「結果並びに考察」1993年1月末までに報告を受けた153例中、臨死体験も含めた突然死は37例有り、2例は蘇生した。蘇生例を除いた突然死35例(67±19歳、男:57.1%)、病院到着1週後にも生存していた109例(58±19歳、男性:76.2%)、勤労者対照群794例、通院患者対照群102例の間で、既往歴や生活習慣を比較した。全群を70歳未満と以上の2群に分けて検討した。70歳未満では、心疾患、脳卒中の既往者率が突然死群(15例)で最も高く(各々33.3%、、25.0%)、勤労者対照群で最も低かった。高血圧と高コレステロールの既往者率は通院患者対照群で最も高かった。喫煙者率は突然死群で最も低く、飲酒者率も低かった。普段の睡眠時間が不規則と答えた者の割合は突然死群で最も高かった(22.2%)。過去1週間以内に悩みを抱えていた者の割合は生存群で最も高かった。70歳以上群についても以上の傾向はほぼ同様であった。「今後の展開」収集された症例、病院対照例は統計解析に耐える例数に達していないため、現在も収集を続けており、十分な例数が集まった時点で年齢・性を照合した症例・対照研究による解析を行ない、結論を出す予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)