Project/Area Number |
04670452
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飛田 渉 東北大学, 医学部, 講師 (10142944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 喜博 東北大学, 医学部, 助手 (20195217)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 閉塞型無呼吸 / 上気道開存性 / 電気刺激 / 低酸素血症 |
Research Abstract |
睡眠中に呼吸が頻回に停止する睡眠時無呼吸症候群は無呼吸発作による肺胞低換気により、低酸素血症、高炭酸ガス血症をきたし肺動脈圧上昇、体血圧上昇、不整脈、右心不全など循環動態の異常のみならず脳障害による性格変化の精神症状もみられ、重症例では突然死の可能性もあるとして近年特に注目されている疾患である。本疾患の大部分は睡眠時の上気道の閉塞によって生ずる。内科的治療法として鼻腔持続陽圧法が試みられているが鼻マスクや陽圧発生装置を必要とし、鼻閉の患者には使用できないなどの問題点もありそのコンプライアンスは必ずしも高くない。本研究ではまず第一に、携帯可能な小型の単一オトガイ下ペーシング装置を開発した。頸部気管皮膚面に装着した小型マイクロフォンによる気管音とサーミスタにより口鼻気流をモニターし内臓型マイクロコンピュータにより無呼吸を検知する在宅無呼吸検出装置(開発済み)と、刺激装置を結びつけ小型のオトガイ下ペーシング装置を開発した。無呼吸が検出されたらオトガイ下に貼布した表面電極を介し電気刺激が開始され、上気道が開存し呼吸の開始と同時に電気刺激が停止するデマンド型装置で、小型化易操作性に優れたものに開発された。第二に、本装置の臨床効果を検討した。上気道に明らかな形態異常のない閉塞型無呼吸症候群患者に対し本装置を装着した時の無呼吸発作をポリソムノグラフィーにて検討した。本装置使用により無呼吸発作は有意に減少し、無呼吸発作に伴なう低酸素血症の程度も改善した。日中傾眠傾向を表わす入眠潜時テストでも改善が認められ、臨床での有用性が示された。更に、5夜連続装着すると続く2夜装着しなくともアフター効果が認められた。治療プラグラムとして1週間のうち5夜連続刺激法で良いと言えた。一ヶ月以上の長期使用効果、また鼻腔持続陽圧法との比較は今後の研究課題となったが、初期の研究目的は充分達せられたものと思われる。
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