気道上皮細胞イオントランスポートにおけるbeta_3アドレノセプター依存性制御機構
Project/Area Number |
04670476
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
玉置 淳 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60147395)
|
Project Period (FY) |
1992 – 1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 気道上皮細胞 / イオントランスポート / 線毛運動 / アドレナジック受容体 / イオンチャネル / パッチクランプ / 自律神経 / 粘液線毛輸送系 / 喘息 |
Research Abstract |
1.気道上皮細胞機能に対するβ_3アドレノセプターアゴニストの効果:犬気管および家兎気管上皮の培養細胞を用い、それぞれ短絡電流(Isc)、細胞間電位差(PD)、細胞コンダクタンス(G)、線も運動周波数(CBF)に対するBRL37344(β_3アドレノセプター選択的アゴニスト)の影響を検討した。Vlotage clump法を用いたUssing′s short-circuit法による検討では、BRL37344は上皮細胞のIsc,PDおよびGを用量依存性に増加させた。また以上の効果は、Clチャネルブロッカーであるdiphenylamine-2-carboxylate,NA-K-2Clコトランスポート阻害薬であるブメタナイド、あるいはClを除去し、lodieleで置換したメディウムで著明に抑制されたが、Naチャネルブロッカーであるアミロライドによる影響は受けなかった。したがって、BRL37344による電気的特性の変化は、Clチャネルに依存するものと考えられた。すなわち、上皮細胞の管腔側粘膜に局在するClチャネルの開口がβ_3アドレノセプターとcoupleしており、二次的な水分分泌の増加に関与する可能性が示唆された。線毛運動についても同様であり、BRL37344はCBFを増加させ、β_3アドレノセプターに依存する線毛運動制御系の存在が窺われた。 2.パッチクランプ法による検討:上記の成績は、パッチクランプ法により、Clチャネルの開口現象として直接同定され、以上の仮説の妥当性が解明された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)