消化器外科領域への鍼灸治療導入のための臨床的研究と鍼灸効果の客観的評価
Project/Area Number |
04670811
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
咲田 雅一 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (40117883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (10152802)
岩 昌宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (60232633)
石丸 圭荘 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (20184567)
篠原 昭二 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (50141510)
畑 幸樹 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (10218472)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 消化器外科 / 鍼灸治療 / 術後疼痛 / 鍼麻酔 / 胃・腸管運動異常 / 術後膵機能障害 / 神経因性膀胱 |
Research Abstract |
消化器外科領域への鍼灸治療の導入が可能か否かをみる目的で以下の4項目について臨床的検討を行い次の如き結果を得た。(1)手術後疼痛の緩和および鍼麻酔に関する研究;腹部外科手術直後より創部近傍と遠隔の鍼灸治療ポイントへ鍼灸治療(SSP治療)を行った。49例の全麻症例術後にSSP治療を行い,術後鎮痛剤が全く不要であった症例は21例(43%)で対照群の15例中1例(7%)に比して有意に多かった。また,外科小手術に対して鍼麻酔を19例に施行し,局麻剤を使用せず鍼麻酔だけで手術出来た症例は9例(47%)であった。種々検討の結果,鍼麻酔効果を高めるためには絶縁針を用いて深部痛覚閾値を高める必要のある事が判った。(2)胃・腸管運動異常に対する鍼灸治療効果に関する研究:胃の運動を客観的に評価するために胃電図をとり,これをFFT解析を用いて周波数分析した。種々の経穴への鍼刺激による胃運動への影響を調べ,中〓穴への刺激でpeak周期の明らかな遅延やpower値の減少から胃運動の抑制が起る事を証明する事が出来た。また腸管運動の測定にはグルディラクターMODEL GD200(日本×ディックス社)を用いて腸音を記録し,これで鍼灸効果を客観的に評価した。癒着性イレウス患者4例に鍼灸治療を行い治癒せしめる事が出来た。(3)術後膵機能障害及び消化吸収障害に対する鍼灸治療効果:胃全別患者,膵頭十二指腸切除後患者9例について鍼灸治療を行ない,PFDテスト,Dーキシロース試験を行ない低下した膵機能をどれ程改善し得るかを詳細に検討した。PFDテストでは9例中6例が改善する事が判ったが,Dーキシロース試験では明らかな傾向が認められなかった。(4)直腸癌手術後の神経因性膀胱に対する鍼灸効果:直腸癌術後患者6例に対し鍼灸治療を行い,経時的にurodgnamics studyを行い,5例で術後20日以内に利尿筋括約筋協調不全や残尿率の改善を認めた。以上の結果の詳細は裏面の如く論文報告している.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)