Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
初年度には,高速パーソナルコンピュータおよびポータブルパーソナルコンピュータにより今回の研究に用いるコンピュータシステムの物理的構築を行った。また研修医の協力のもとに,麻酔管理マニュアルを分担作成し,上記のシステムに入力して電子化するとともに,臨床講義や抄読会の内容も加えた文書情報とともに整理を加える作業を進めた。さらに,これら知識情報と,薬剤投与量算出をはじめとする計算機能を組み合わせた麻酔管理支援システムの実用性の評価を開始した。 麻酔管理マニュアル作成作業にともない,麻酔管理に関する具体的な方針の選択と決定については施設や指導者の方針により,各種の異なった方法が混在することが確認されたが,今回の研究目的からは,現実に研究者の施設で標準的に行われている方法を中心としてマニュアルをつくることとし,電子化のメリットを生かして今後も内容を検討改善し続ける方針をとった。また,同様の情報を,コンピュータネットワークにより複数手術室で共同利用する実験システムを構築して評価し,このように発展しつづける支援システムにおいては,マスターファイルのメンテナンスがきめ細かく行えるネットワーク化が有用であることを確認し,第10回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会総会で発表した。 手術室で用いられるグラフィカルユーザインタフェイスのひとつとしてペン入力を取り上げたが,本システムに採用したMacHandwriterには,いまだ操作性や認識に多少の難があり,手術室で完全にキーボードにとってかわるには困難があることがわかった。ただし,この点はソフトウェアの工夫と,マウスあるいはトラックボールとの組み合わせで改善する可能性も高く,次年度に実験を続ける予定である。
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