人工呼吸離脱の指標としての簡便なP_<0.1>測定装置の開発と臨床応用
Project/Area Number |
04670931
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
麻酔学
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岡元 和文 熊本大学, 医学部附属病院, 助教授 (60093994)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 呼吸不全 / 人工呼吸離脱 / P_<0.1> / ウイーニング |
Research Abstract |
気道内圧測定は、Tピースの吸気側と呼気側に1方向弁を着け、Tピースの正中部で行った。気道内圧測定の値から吸気・呼気の判別を行い呼気時に電磁弁が閉じ、吸気を開始して0.15秒後に電磁弁が開放されるようにした。実際のP_<0.1>測定は、圧トランスデューサを介してひずみ圧力用アンプとミニポリグラフ(CP-642G,日本光電)で計測し、マイクロコンピュータ(LCII4M/80,アップルコンピュータジャパン株式会社)にて解析した。電磁弁を用いたこのP_<0.1>測定装置は、電磁弁の開閉に際して、強い甲高い音が発生し、実際の患者のP_<0.1>測定装置としては問題が残った。そこで、現在、バルーン開閉式の装置を用いて、気道閉塞のタイミング、閉塞の時間、吸気呼気の確実な認識の方法を考案中である。なお、P_<0.1>が人工呼吸離脱の指標として有用であることを明確にするために、70例の患者で人工呼吸離脱時のP_<0.1>、最大吸気圧、肺活量、分時換気量、呼吸数、一回換気量を比較検討した。P_<0.1>測定には、電磁弁方式は臨床使用上問題が残ったので、従来の手動による方式を用いた。人工呼吸離脱成功例と失敗例は、P_<0.1>は2.8±0.8cmH_2Oと5.6±1.8cmH_2O(P<0.0001)、最大吸気圧は40±13cmH_2Oと36±9cmH_2O(N.S.)、肺活量633±182mlと754±186ml(N.S.)、分時換気量8.3±31lと10.9±3.3l(P<0.005)、呼吸数20±6回/分と23±5回/分(P<0.05)、一回換気量425±112mlと478±126ml(N.S.)であった。以上の結果は、人工呼吸離脱の指標としては、P_<0.1>が最も信頼でき、次に分時換気量と呼吸数が有用であることを示唆した。この結果は、我々の以前の報告の結果と一致した。本年度のP_<0.1>測定に関する基礎データを基に、今後更にベッドサイドで利用できる簡便なP_<0.1>測定装置の開発を進めるとともに、次世代の人工呼吸器としてP_<0.1>自動制禦式人工呼吸器の開発を計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
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