Project/Area Number |
04671035
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
星野 知之 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40082127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野沢 理 浜松医科大学, 医学部, 助手 (40180731)
水田 邦博 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30174022)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1992: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | C57BL / 6Jマウス / 家兎 / 蝸牛 / 神経変性 / 走査型電子顕微鏡 / 生後発育 / 求心性聴覚線維 / 遠心性線維 |
Research Abstract |
昭和64年度文部省科学研究費の援助をうけ、哺乳類内耳らせん器内の神経分布を走査型電子顕微鏡で観察するための新手法-セロイジン厚切り切片法-を開発し、種々の動物での観察を続けてきている。本年度はこれをマウスと家兎に応用して、下記の結果を得た。 1 C57BL/6Jマウス このマウスは生後まもなくは正常な蝸牛の構造と機能をもっているが、加齢による変性の進行がはやく、老化を検討するのにふさわしいモデルとして国内外での報告がある。 生後5、30、42、60週のマウスの内耳を観察したが、5週では感覚細胞、らせん器内の求心・遠心神経ともに変化はまったく認められなかった。30週以上になると蝸牛基底端および蝸牛頂の両方から感覚細胞の消失がみられるようになる。外有毛細胞変性のほうが、内有毛細胞変性よりもひどく、基底部の変性のほうが頂部よりもひどい。 外有毛細胞の消失しているらせん器の内部を観察すると、遠心経線維(トンネル内側線維)は消失しているのに、求心性線維(トンネル基底線維)がよく残っている所見がみられた。したがってこの動物では、外有毛細胞の消失、ついで遠心性神経線維、おくれて求心性線維の消失がおこってくると考えられた。 2 家兎 生後1〜12日のコルチ器の神経線維の走行をみた。外有毛細胞領域の求心性線維は生後1日で認められたが、生後5日〜7日ではまだ不規則な走行形態であった。生後3日に遠心性線維が外有毛細胞の下方に認められ、生後7日には外有毛細胞基底部に幼若な神経終末がみられた。
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