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ニオイ刺激による脳波変動を応用した他覚的嗅覚検査法の研究

Research Project

Project/Area Number 04671058
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

加藤 寿彦  福岡大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助教授 (80078766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 君男  福岡大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (90187518)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsニオイ / 脳波 / 嗅覚 / 他覚的検査法
Research Abstract

他覚的嗅覚検査法として、今回の検討したニオイ刺激による脳波のコヒーレンス分析の意義は、ニオイ刺激によって惹起された脳波変動が頭皮上に波及し、その結果として無刺激時の脳波の位相に比較して同期性の変化をきたすことを観察し、またそれが頭皮上のどの部位で著明となるかを検討することにある。 対象は嗅覚正常者10名とし、無刺激時とニオイ刺激時における脳波を50秒間頭皮上16箇所の部位より磁気記録し、これらの脳波を頭上の16部位の組み合わせ120通りについてδ、θ、α1、α2、β1の5の周波数帯域での平均コヒーレンス値を求めた。
1)無刺激では4-7.4Hzのθ帯域と13.1-19.8Hzのβ1帯域がtest-retestで有意に変動している部位が観察された。従ってこれらの帯域はニオイ刺激時のコヒーレンス分析を行うときに検討から除外する必要がある。
2)無刺激とニオイ刺激のコヒーレンス値の比較では、δ帯域でコヒーレンスの減少が前頭前部、前頭部、側頭部の主に前後方向で観察された。一方コヒーレンス値が増大したのはα1・α2帯域で前頭部、側頭部、後頭部で主に左右方向の部位であった。
これらの結果は、ニオイ刺激によって脳波のδ帯域でその位相の同期性が減少し、またα1・α2帯域で位相の同期性が増加して機能的連携が高まったことを意味している。そしてそれらを観察するための頭皮上の部位はδ帯域では前頭部と後頭部という前後方向、α1・α2帯域では左右の側頭部といった部位の脳波信号のコヒーレンスを検討すればよいことを示唆している。しかし他覚的な検査法として確立するためには、これら部位におけるコヒーレンス値の変化の正常範囲の設定、すなわち精度の検討が今後の課題となる。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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