顎堤ならびに義歯の形態的因子が総義歯の安定性に及ぼす影響
Project/Area Number |
04671189
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
川畑 直嗣 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (20144511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹迫 清 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40179627)
長岡 英一 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00028812)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 総義歯 / 安定性 / 非接触型形状測定装置 / 形態の診断 / 顎堤 |
Research Abstract |
【目的】総義歯の安定性に影響する無歯顎堤や義歯の形態の診断法として、非接触型形状測定装置を用いたシステムを試作し、その臨床応用の可能性などを検討することにあった。 【試作システム】非接触型の形状測定装置としてスポット径140〜230μmの半導体レーザー変位計を用い、これからの出力とX-Yテーブルからの位置情報を、A/Dボードを通してパソコンに取り込むシステムとした。【実験方法】1)形状測定装置の操作性と再現性:義歯床(床部分と人工歯部分)、石膏模型、およびシリコーン印象材で作製した疑似粘膜面を測定し、従来の接触型との比較を行った。 2)実験義歯とその安定性の条件:臼歯部人工歯の頬舌的な排列位置を、歯槽頂を基準にこれより2mm頬側および2mm口蓋側を設定し、1名の総義歯装着者が使用中の義歯を複製後、その臼歯部を可撤式として実験を行った。 3)義歯の安定性の指標としての義歯床下の気圧の動態を、我々が開発したシステムにより生ニンジン咀嚼下で測定した。 【結果と考察】 1)今回試作した非接触型では、載物台の移動にマニュアル操作を伴うが、一定領域内の計測に要する時間は従来の接触型に比較して短縮され、CRTへの表示結果もほぼ満足のいくものであった。 2)平衡側における気圧の低下量は、臼歯部人工歯の排列位置が頬側2mm>歯槽頂>口蓋側2mmの順となり、これはテコ・バランスの観点からその順に義歯の安定性が悪いことを示しているが、試作システムにより顎堤と人工歯との関係を知ることができた。 【今後の展望】今回作製した非接触型測定装置は計測範囲がやや狭いため、義歯や無歯顎石膏模型の全体を1度のスキャンでは測定できなかった。現在、各部分の計測データをもとに義歯全体の形状を構築する方法について検討中であり、計測データの構築が可能になり次第、義歯床の安定性に対する義歯床辺縁形態とポストダム形態の効果についても検討を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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