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扁平上皮癌およびその前癌病変における細胞動態の解析-PCNAとP53を中心として-

Research Project

Project/Area Number 04671225
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 外科・放射線系歯学
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

松村 智弘  岡山大学, 歯学部, 教授 (00028747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大山 和彦  岡山大学, 歯学部, 助手 (20169080)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsp53 / PCNA / 白板症 / 扁平上皮癌 / 免疫組織化学 / PCR-SSCP法
Research Abstract

白板症12例および扁平上皮癌16例の合計28例(ホルマリン固定、パラフィン包埋した組織)に対し、癌抑制遺伝子産物p53蛋白およびDNApolimeraseδの補助因子であるPCNA蛋白の免疫組織化学的検索を行った。また、同症例に対してホルマリン固定、パラフィン包埋した組織よりDNAを抽出しPCR‐SSCP法によるp53遺伝子の変異の検索を試みた。
PCNAでは白板症および扁平上皮癌症例ともに高率に陽性細胞を認めた。P53では白板症において12例中1例に陽性細胞を認め、陽性症例は悪性化した症例であり、陰性症例は現在のところ悪性化を認めていない症例であった。扁平上皮癌症例では16例中5例に陽性細胞を認めた。また、p53陽性症例ではPCNAの陽性率も高くなる傾向を示すとともに、p53陽性細胞においてはPCNAが陽性である場合が高率に認められることから、P53の細胞内蓄積を認める変異型p53を持つ細胞では正常型p53の持つPCNAの発現抑制機能が失われ、PCNAの過剰発現を認めたのではないかと思われた。
これらのことからp53の変異が癌化における一つの役割を担っていることが示唆されるとともに、白板症に対してはp53蛋白の免疫組織化学的検索がその予後予測の点で有用となる可能性があると思われた。
PCR‐SSCP法によるp53遺伝子解析では28例全例においてDNAの抽出が確認できたが、PCRによるp53領域の増幅が困難な症例もあり、扁平上皮癌症例および白板症症例ともに明瞭な遺伝子の変異はほとんど認められなかった。この原因として、これまで報告されているようにホルマリン固定、パラフィン包埋された組織におけるDNAの増幅が困難な症例の存在、DNAの断片化、などが考えられる。これらのことから,ホルマリン固定、パラフィン包埋した組織においてはPCR‐SSCP法による遺伝子解析にはその効率性に問題があると思われるため、今後、凍結材料などを用いて解析を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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