睡眠時無呼吸症候群の上気道・舌・軟口蓋と無呼吸の相互関係に関する研究
Project/Area Number |
04671251
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
外科・放射線系歯学
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
土屋 雅文 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70163839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 公亮 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50199569)
吉岡 済 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50049342)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / イビキ / 上気道 / 無呼吸指数 |
Research Abstract |
本研究の目的に準じ今年度に行った研究から、以下の新たな知見を得たので報告する。 閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断された成人患者14名に歯科装置を用いて治療を行い、その成績を検討した。評価の資料は、各患者について歯科装置装着前と装着開始数カ月後に装置を装着して行なったアプノモニター(チェストM1、東京)による睡眠検査を用いた。無呼吸の有無、重症度を表す指標としては単位時間当りの無呼吸の回数を表す無呼吸指数(回数/時間、Apnea Index、AI)、無呼吸時間の全睡眠時間に対する割合を表す無呼吸時間率(%、Total Apnea Time、TAT)を用いた。その結果、AI、TATはいずれもすべての患者において減少し、AIの平均値は16.58より3.17へと有意に(P<0.05)減少した。同様にTATの平均値も11.55より2.19へと有意にP<0.01)減少した。さらに明らかに効果があった考えられる水準をAIが60%以上減少し、かつ正常域に近い4以下への低下と設定したところ、14名中9名がこのレベルにまで改善された。一方、同時期に撮影した側方頭部X線規格写真を資料として舌・軟口蓋・咽頭腔の形態分析を行った。その結果、装置装着時には下顎骨の前下方への移動にともない舌根部も前下方へ移動し、咽頭腔の拡大したことが明かとなった。さらに上記患者群のうち2名に対して鼾音解析システムによる分析を行ったところ、装置末装着時には60デシベルを越える大きな鼾を認め、特に無呼吸の前後では周期性の大きな鼾のあることが確認された。装置装着時には鼾回数、鼾音圧共に大きく減少することが明かとなった。今後の研究の展開としては症例数をさらに増やすと共に長期の予後の観察を続け、無呼吸・鼾と上気道構造の変化の相互関係を追跡していくことが肝要と考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)