Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
矯正的歯の移動時の歯周組織の骨基質蛋白遺伝子の発現をin situハイブリダイゼーション免疫組織科学的手法により検討するために7週齢Wistar系ラットの上顎第一臼歯と第二臼歯の歯間部に矯正用ゴムを挿入し,実験的歯の移動をおこなった.反対側は対照とした.歯の移動0,1,3,5,7日目にラットを屠殺し上顎骨を切り出し,4%パラホルムアルデヒド-PBSで固定し,10%EDTA-PBSで脱灰後,脱水し,パラフィンに包埋すした。ユング社製スーパーカットで5μmに薄切し,パラフィン除去後,前処置を施し,脱水後ハイブリダイゼイションを行った.骨基質蛋白遺伝子としてOsteocalcin,osteonectin,osteopontin(2ar)のcDNAを用いてこれらのDIG RNAプローブを作製した.ハイブリダイゼイション後,抗体反応,発色反応をモイスチャーチャンバーの中で行いその後,封入しニコン社製組織顕微鏡により,歯の移動に伴う圧迫側と牽引側の皮質骨,歯槽中隔の海綿骨,象牙質およびセメント質の歯根吸収像を観察し,骨基質蛋白遺伝子発現の細胞局在を明らかにした.特にosteonectin遺伝子の発現については歯根膜の非特異的なシグナル発現を生じないハイブリダイゼイション条件を見いだすことに努力した。この結果、osteonectinの遺伝子は歯根膜全域に発現した。また、osteopontin遺伝子は歯槽骨の吸収面、歯の移動の圧迫側に強いシグナルが局在し、osteocalcin,osteopontin遺伝子は歯槽骨の形成面、歯の移動の牽引側に強いシグナルが局在した。このような新知見は現在論文の投稿準備中であり、日本矯正歯科学会、骨代謝学会、基礎歯科医学会に発表予定している。
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