Project/Area Number |
04671268
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
小児・社会系歯学
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
片山 剛 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00001967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 文恵 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80216754)
阿部 晶子 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90185992)
花田 信弘 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (70180916)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 歯周病 / 自己検診 / 歯周病セルフチェック / CPITN / 多変量解析 |
Research Abstract |
中年期以降の歯の喪失原因である歯周病を早期に発見するための自己検診マニュアルを開発・作成し、その有効性(validity)を歯周病検診で得た臨床成績と照合することにより評価した。すなわち、カラー図示した歯肉の模式図を参考として、自己歯肉の「色」と「形」を被験者にセルフチェックさせ、合わせて「歯周病の病識」「歯周病罹患要因」「歯の汚れ」に関する4尺度17項目のセルフチェックに回答させた。なお、合計20のチェック項目には4選択肢が与えられており、被験者に1選択肢を任意に選択(SA回答)させることとした。 年齢19〜70歳の成人集団(102名)を対象としてセルフチェックさせた被験者から3名の無歯顎者を集計対象から除外し、セルフチェック項目間の変動の類似性を多変量解析法により解析し、歯周病有病と関連する潜在要因の推定を試みた。すなわち99名の被験者のSA回答間の相関関係をベースとする因子分析を行い、歯周病有病と関連する因子の抽出を行った。その結果、固有値1.00以上の共通因子が4個抽出された(累積寄与率31.2%)。バリマックス法による因子軸回転の結果、「治療済歯の有無」「喪失歯の有無」「補綴物の適合度」「歯列状態」「口臭の有無」の5項目からなる第1因子(寄与率8.6%)が歯周病罹患と関連する度合いが高いことが推定された。一方、「赤染め液の使用経験」「奥歯の汚れ具合」「歯肉出血の有無」「歯間乳頭の形」「口の粘つき」「歯ブラシの交換時期」などに高い因子負荷量を示す第2因子(寄与率8%)と第3因子(寄与率7.2%)は、歯周病の病識あるいは予防への関心の有無を示す因子であると解釈された。なお、被験者のCPITN値と第1〜第3因子に所属する項目の因子得点間の相関分析の結果、統計学的に有意(P<0.05)に高い関連性が認められ、自己検診マニュアルが歯周病の早期発見に有効ではないかと考えられた。
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