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薬物の標的指向を目的とした血管内皮細胞の物質透過亢進に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04671412
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 応用薬理学・医療系薬学
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

真弓 忠範  大阪大学, 薬学部, 教授 (00098485)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保 一義  大阪大学, 薬学部, 助手 (00028846)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords血管内皮細胞 / 物質透過性 / 細胞外マトリックス / Tight Junction / DDS / ターゲティング
Research Abstract

あらゆる血管の内腔面に一層の細胞シートで存在している血管内皮細胞は、血液と直接接触している唯一の体細胞であり、血液側より組織内への薬物の移行を制御している。従って、薬物を特定組織だけに限定して分布させるためには、この組織特異的な血管内皮細胞をターゲットとして物質透過を促進させなければならない。これにより、例えばモノクローナル抗体ー薬物複合体などを目的組織・細胞に送達させることが初めて可能となる。本研究は薬物の標的指向を目的に、組織特異性を有する血管内皮細胞の物質透過機能調節因子を追求すべく種々検討を行ない以下の結果が得られたので報告する。
(1)血管内皮細胞物質透過性に対するヒスタミン、ブラジキニン、セロトニンなど種々ケミカルメディエーターの作用を検討したところ、いずれもin vitro培養細胞に対して著明な作用は示さなかった。
(2)血管内皮細胞は、組織基底膜に直接接着して存在しているので分子量7万のFITC-デキストランの透過性に対する種々基底膜成分の作用を検討した。その結果、量的に最も多いコラーゲンI型に比較してII、III、IV型、ラミニンが非常に有意に促進させることを見いだした。本結果は、これら基底膜成分が血管内皮細胞の物質透過機能を調節している事を示しており、各組織において種々の基底膜成分が異なる比率で存在している事実とも考え合わせ非常に興味深い。
(3)種々癌細胞、肝細胞および他の正常細胞などと、血管内皮細胞とのCo-Cultureによって誘発される血管内皮細胞の機能変化を、物質透過性および形態的に検討した。肝癌H35細胞、メラノーマB16細胞によって透過性は約3倍にも上昇した。本因子は熱およびpH安定な高分子であり、特異的に血管内皮細胞に作用しTight Junctionをルーズにさせることにより透過性を上昇させる事が判明した。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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