身体と衣類の間に形成される微少衣服内気候の快適性に関する客観的指標
Project/Area Number |
04680075
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
成瀬 正春 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (30156004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井谷 徹 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00072661)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 靴内気候 / ヘルメット内気候 / 換気 / 快適性 / 寒冷暴露 / 低温暴露 / 暑熱暴露 |
Research Abstract |
靴着用時の靴爪先(A)及びヘルメット着用時の頭部(B)の快適性の客観的指標を、靴内気候またはヘルメット内気候の観点から検討した。 【方法】A)靴爪先:靴爪先に供給されたCO_2の減衰速度を測定し靴爪先の換気回数を測定した。次に、健常な男性5名を被検者とし、以下の4条件について、第1足趾皮膚温(温度データメモリー)、靴爪先の温・湿度(温湿度変換器、メモリー記録装置)、足爪先の快適感覚を調査した。(1)暑熱暴露;30℃の高温室で60分間椅座安静、(2)低温暴露;10℃の低温室で60分間椅座安静、(3)寒冷暴露;-25℃の寒冷室で5分間椅座安静、(4)靴爪先強制換気;靴爪先に1L/minで新鮮空気を挿入しつつ、30℃の高温室で60分間椅座安静とした。B)ヘルメット:靴爪先と同様にしてヘルメットの換気回数を測定した。次に、気温27〜34℃でヘルメットを着用した時の頭頂部の温度、相対湿度、CO_2、頭部感覚を測定した。 【結果】換気回数は、安静時革靴は19.1±1.2回/時、運動靴は20.4±0.5回/時であり、歩行時革靴は111.3±1.3回/時、運動靴は100.9±20.4回/時であった。暑熱暴露による足爪先の不快感は、第1足趾皮膚温、靴爪先温度及び靴爪先湿度と有意な相関を示した。低温暴露では、第1足趾皮膚温及び靴爪先温度と有意な相関を示した。寒冷暴露では、低温暴露よりも温度低下の少ない時点より不快の訴えがあった。暑熱暴露時に靴爪先を強制換気すると、第1足趾皮膚温の低下は僅かであったが、靴爪先湿度は急激に低下し、蒸発による熱放散の促進が推測された。蒸れによる不快感は軽減する者が多かった。一方、風速0〜30km/h時のヘルメットの換気回数は4.7±0.3〜31.9±8.6回/時であった。無風時(0km/h)の頭頂部の温湿度は、有風時(30km/h)と明らかな差を認めなかった。無風時のCO_2は有風時より高く、頭部不快感と相関関係を認めた。ヘルメット内空気の換気が頭部快適要因の1つと推察された。
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Report
(1 results)
Research Products
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