Project/Area Number |
04680216
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
放射線5生物学
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
渡辺 正己 長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓司 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00196809)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 細胞骨格タンパク / ファイブロネクチン / Ca^<2+>イオン / 細胞形態変化 / X線 / 細胞プロテア-ゼ |
Research Abstract |
(1)細胞の細胞骨格タンパク、あるいは細胞外マトリックスタンパクの量的・質的変化をSDS-PAGE法、免疫抗体法、ウエスタンブロッティング法などの方法で調べ、1)細胞形態変化と核内ファイブロネクチンの顕著な減少の密接な関係、2)がん化の進行とあわせたチュブリンの重合化の促進、3)移植性の獲得とアクチンフイラメントの消失の密接な関係などを明らかにした。 (2)X線照射後のCa^<2+>イオン動態を顕微蛍光定量法によって測定し、それぞれのイオンのアクチン繊維の脱重合化やチュブリン重合化のトランスメンブレンコントロ-ルのメッセンジャ-としての関与を検討した。X線照射後、4-8時間に細胞外から両イオンの細胞内への急激な流入が観察され形態変化と密接に関係することがわかった。 (3)X線照射により各種細胞プロテア-ゼの活性化が起きるか否かを、各種細胞構造タンパクあるいはマトリックスタンパクを含むPAGEゲル電気泳動法で検索し、その活性化とX線照射後に生ずる細胞形態変化の関係を調べ、X線照射後、6-12時間でタイプIV型コラ-ゲン分解酵素およびCa^<2+>依存性プロテア-ゼIIの活性化が起きることを見つけた。 以上の結果から、放射線照射による膜変化により細胞内カルシウムイオンが一時的に増加することによって、ある種のタンパク分解酵素の活性化を引き起こし、細胞構成タンパクを破壊することによって細胞形態変化を起こす可能性が示唆された。
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