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高構造刺激セットの学習・記憶における生成的情報処理過程の研究

Research Project

Project/Area Number 04801010
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychology
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

須藤 昇  北海道大学, 文学部, 助手 (40154611)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords生成的情報処理 / 記憶表象 / 変換 / 再認 / 類似性
Research Abstract

“赤い大きな三角形"、“青い小さな四角形"のように、数属性からなり各属性がいくつかの値をとることのできる刺激は、属性値を一方から他方に変換することにより相互に一致する。このような刺激からなる刺激セットを高構造刺激セットと呼ぶ。高構造刺激セットから数刺激を選択して被験者に記銘させ、後に再認実験を行う場合、記銘刺激のみならず未記銘刺激に対しても記銘したかのような再認判断の生起が知られている。須藤は特定の未記銘刺激にのみ、この現象が生ずることから、未記銘刺激の記憶表象が生成され、記銘されたかのような記憶状態が出現すると考え、記憶における生成的情報処理過程の存在を仮定した。本研究における第1実験では、生成的情報処理と記銘意図との関係をとりあげた。2被験者群のうち一群は高構造刺激セットの記銘実験のみを行い他群は高構造刺激セットの類似性評定実験を行った後記銘実験を行った。類似性評定実験では、被験者は可能な全刺激対の類似性を評定するが、記銘は求められない。この実験で生成的情報処理が生ずるなら、評定した全刺激の記憶表象が記銘実験に先だって記憶系に存在し得る。その場合、記銘実験後の再認率は、類似性評定のない条件より高いと予測される。この予測は実験的に検証され、生成的情報処理の生起は刺激の記銘意図に依存しないことが明らかにされた。第2実験では、相互に3変換で関係づけられる2刺激を被験者に記銘させ再認率を測定する規準条件を設けた。規準条件の2刺激に第3刺激を加えた場合の再認率の変化を測定した。第3刺激の記銘の結果、一般に未記銘刺激の再認率は上昇することが明らかにされた。このことは、刺激の追加学習によって生成された記憶表象にダイナミックな変動が生ずることを意味している。以上の研究結果から、本研究は生成的情報処理に関する萌芽的研究として十分な成果を上げることができたと結論する。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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