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「期待」過程と「期待と実際の一致度の認知」に関する生理心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 04801019
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychology
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

渡邊 正孝  東京都神経科学総合研究所, 心理学研究部門, 副参事研究員 (50092383)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白川 修一郎  国立精神神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健研究室, 室長 (20100141)
小田桐 恵  東京都神経科学総合研究所, 心理学研究部門, 主事技術員
児玉 亨  東京都神経科学総合研究所, 心理学研究部門, 主事研究員 (20195746)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords期待 / 前頭連合野 / 遅延反応 / ニューロン活動 / 強化
Research Abstract

我々は日常生活でいろいろな事態に関してなんらかの「期待」を持った毎日を送っている。このごく日常的な「期待」も実は「過去の経験とそれに基づく推測」という高次な精神過程であり、しかもその「期待」が叶えられたか否かという「経験」によって新たな「期待」が生まれるのである。
本研究は動物実験により、この「期待」の過程をニューロン活動レベルで捉えようとするものである。そのために「条件により異なる報酬」が与えられる遅延弁別学習事態で、動物は各試行毎に特定の報酬を「期待」するというパラダイムを採用し、各試行毎に動物が具体的に「何」を期待しているのか、その期待と実際に与えられたものが同じであったか否かについて比較する過程という2つの前頭連合野におけるニューロン活動のレベルで捉えることを目的と実験を行なった。得られた結果は次のとおりである。
1)遅延反応の遅延期間中に、見せられた報酬の違いを反映して異なった活動を示すニューロンが前頭連合野には存在している。
2)報酬そのものは各試行毎に見せず、反応の側のみを手がかり刺激で示し、報酬は同じものが十数試行ずつ続くようにすると、特定の報酬の「期待」を反映した活動を示すニューロンが前頭連合野に見出された。
3)反応の結果として与えられる食べ物や飲物に応じる(強化に応じる)前頭連合野ニューロンの多くは、食べ物を見せられただけでも活動変化を示す。
これらの結果から、前頭連合野は、生体に重要な意味を持つ刺激の識別とその獲得の期待という過程に重要な役割を果たしていることが明かになった。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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