新しい接着分子としてのBGPIの臨床的意義と機能解析
Project/Area Number |
04807045
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10165128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲川 尚明 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80253996)
東出 俊之 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40231542)
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Project Period (FY) |
1992 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Biliary glycoprotein / CEAファミリー / 肝細胞癌 / モノクローナル抗体 / BGPI / 胆汁 / 肝 / CEA / BGPI mRNA |
Research Abstract |
Biliary glycoprotein(BGP)の肝疾患における意義とその機能を明らかにする目的で、本年度は、BGPに特異性の高いモノクローナル抗体を作製した。BGP cDNAをH-rasでトランスフォームしたNIH3T3細胞に移入してトランスフェクトーマを作製し、これを免疫原としてモノクローナル抗体T135を確立した。T135は血清および胆汁中のCEAとは反応せず、BGPに高い特異性を有すると考えられた。免疫組織学的検討では、正常肝組織においては毛細胆管が強く染色された。慢性肝炎でも同様のパターンであったが、脂肪変性の強い部分は陰性であった。肝細胞癌は、これまで30例について検討したが、分化度の高い例では細胞間や偽胆管内腔が陽性であったが、低分化型ではほとんど反応を認めなかった。従って、BGPは肝細胞の分化形質の一つである可能性があり、その発現低下と癌の悪性度との関連を更に検討中である。次に、T135とポリクローナル抗CEA抗体を用いたELISAを確立し、胆汁および血清中のBGP測定が可能となった。ポリクローナル抗CEA抗体はBGPと強く反応するため、これを一次抗体とし、特異性の高いT135を二次抗体とした。各検体について別にCEAレベルを測定し、CEA値が正常のものについて測定を行うことによりその影響を除外した。さらに、BGPトランスフェクトーマの細胞凝集に及ぼすT135の影響を観察した。 NIH3T3は元々強い凝集活性を有するため明らかな影響を認めなかったが、ヒト肝癌細胞株CHC4ではBGPによると思われる凝集を抑制した。現在T135のエピトープについてマッピングを行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)