全ての患者で同種骨髄移植を実施することを可能にする方法の開発
Project/Area Number |
04807068
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢崎 信 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80133479)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 骨髄移植 / HLA |
Research Abstract |
家族内にHLA一致のドナーのいない両親より承諾を取ったうえ骨髄細胞を採取し、LSM^<【.encircledR.】>(Organ Teknika Corporation、比重1.077)を用いて比重遠心して単核細胞(MNC)を得た。その後Applied Immune Sciences社のsaybean agglutin lectin(SBA)及び抗CD34抗体を共有結合した培養フラスコ(MicroCELLector)を使用してCD34陽性細胞を分離した。SBA非付着細胞の回収率は平均20%であった。CD34陽性細胞の回収率はSBA非付着細胞の5%、MNCの1%であった。この両親から得られたCD34陽性細胞を1:1の比率で混合した後遠心した沈渣に50%ポリエチレングリコール1mlを1分間かけて攪拌しながら加えた。この融合細胞に父親及び母親のHLA抗原のうち子供に発現しているHLA抗原に対する抗体を加え22℃、45分間反応させFACSにてHLA抗原を指標にして陽性細胞を分離した。例えば、父親がHLA-B44、B60、母親がHLA-B51、B67の家族では、子供である患児に発現しているHLA-B51、B60陽性細胞をFACSで分離後24時間後にその細胞のHLA-B44、B67の発現をみた。この細胞は、ほとんどの細胞がB44、B67も発現しており、HLA-B51、B60のみが発現している細胞はほとんどなかった。この結果より両親の骨髄細胞から子供の骨髄細胞と同じHLAを発現している細胞を得るためには、必要としないHLA抗原、例えばB44、B67の発現をアンチセンスRNA法などによって抑制する必要があると考えられ、現在その可能性について検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
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