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¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
本研究では、太陽光発電システムの製造に伴う費用(特にエネルギーコスト)を調査し,更に,その使用に当たって得られる便益(電力系統に導入された場合の経済性の分析)を定量的に検討することを目的としている。 まず,太陽電池の製造プロセスについて調査した結果,現在の製造プロセスが必ずしもエネルギーコストの点からみて最適なものとなっていないことが明確となり,変換効率を向上させるだけではなく,太陽電池のエネルギー収支を最大化するという観点からプロセスを見直す必要のあることが指摘された.そして,特に加熱プロセスを見直すことにより,エネルギーコストを大幅に改善できる可能性のあることが示唆された.これは,今後,更に太陽光発電システムの普及が促進される可能性が大きいことを示すものである. 次に,実際の太陽電池を用いてその出力特性を統計的に分析した.現在,公開統計として得られる日射量のデータは1時間毎の平均値のみであるので,このような計測データの分析結果は重要である. 最後に,太陽光発電システムが大量に系統に導入された場合の経済性評価について検討した.そして,その場合には,太陽光発電システムの出力の予測可能性が重要なパラメータになることが示された.また,電力貯蔵装置を併用する場合については,予測可能性をパラメータにした場合の経済性評価手法を開発した.
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