Project/Area Number |
04833007
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子細胞生物学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 遺伝子導入 / 培養細胞 / レポーター遺伝子 / ミエリン / mRNA |
Research Abstract |
本研究ではニューロンーグリア細胞間の構造的機能的相互作用を追求するために、myelin associated glycoprotein(MAG)に着目した。MAG遺伝子の第12エクソンの挿入の有る無しの二種類のcDNAはすでにクローニングした。これらを神経系の初代培養細胞およびマウスを受精卵に導入して、神経軸索の認識・接着にどのように関与するかを細胞および個体レベルで解析することを目的とした。 この研究目的を遂行するうえで、各々のcDNAを組織特異的に発現するベクターの開発が是非必要となった。 昨年まで用いたベクターでは、内在性のlacZの酵素活性と遺伝子導入されたlacZ活性を明確に区別できなかった。特に培養細胞や個体の標本の作製条件によっては、非常に強い内在性のlacZがXgal染色によって観察された。そこで導入遺伝子のlacZに核移行シグナルの挿入を試みた。核移行シグナルをもつlacZ遺伝子に導入した時、lacZ蛋白が細胞核で発現していることが確認された。すなわち、核移行シグナルの有無によって、核に局在する導入遺伝子由来のlacZ蛋白と内在性の細胞質lacZ蛋白とを明確に区別できることができた。またプロモターの無いベクターでも一過性の遺伝子発現が見られたので、その上流にpoly(A)付加シグナルを挿入した。これによって非特異的な一過性の遺伝子発現が抑えられた。 今回作製したベクターは、個体レベルでの遺伝子発現を観察する上で、非常に有効であることがわかった。このベクターを使った融合遺伝子を受精卵に遺伝子導入してトランスジェニックマウスを作製し、導入遺伝子の解析を行なっていきたい。
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