Project/Area Number |
04834005
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国際経済
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
豊田 利久 神戸大学, 経済学部, 教授 (90030668)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 洋一 神戸大学, 経済学部, 助手 (90239062)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 国際的相互依存関係 / 世界経済モデル / 財政・金融政策の国際的波及 / 政策シミュレーション / 協調政策 / 貿易不均衡 / グローバル・マクロ一般的衡体系 / 貿易連関 |
Research Abstract |
世界経済のグローバルな相互依存関係を重視した計量モデルを用いて、財政・金融政策の国内及び他国への波及効果、マクロ政策協調の効果を分析した。 具体的には、この分野のCGE(computable general equilibrium)型モデルとしては最先端のマッキビン=サックス・グローバルモデルを徹底的に究明することから研究を始めた。最近のマクロ経済学の成果を十分に取り入れた動学的一般均衡体系から成る国内ブロックと、各地域(日本、アメリカ、カナダ、ドイツ、その他OECD、発展途上産油国、ロシア・東欧、その他発展途上国)の貿易及び資本移動を整合的にリンクするための連関ブロックから構成されている。われわれはこのモデルの基本構造、特長や問題点をまず明らかにし、適切なモデルへと組み直した。その上で、各種の政策シミュレーション分析を行なった。 われわれの分析結果から得られた主なものは次の通りである。 (1)国の財政政策は金融政策に比べて波及効果が大きい。 (2)特にアメリカの拡張的財政政策が各国の貿易収支に与える効果は大きい。 (3)金融政策は他国に対して必ずしも近隣窮乏化的に作用するとは限らない。 (4)アメリカの財政支出を対GDP比1%減少させ、同時にアメリカ、日本、ドイツのマネーサプライを1%増加させる協調政策を考えると、アメリカでは若干の不況は免れることはできないが、他国の景気はほとんど中立的に推移する。そして、貿易不均衡は為替レートの変動の効果もあって格段に改善する。 さらにわれわれは、グローバルにみた市場経済の拡大と国際資金需給のバランス、及び世界全体の持続的成長のための政策を研究中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)