先進国での喘息とアトピーの相関解析による遺伝学的アプローチ
Project/Area Number |
04F04763
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Applied genomics
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUI Jennie 東海大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 喘息 / ゲノムワイド / 相関解析 / マイクロサテライト / HLA / LTA / アトピー / 遺伝子診断 / ゲノム創薬 |
Research Abstract |
喘息やそれを主徴とするアトピーは、先進国では10人に一人以上の多くが罹患する典型的な生活習慣病であるが、原因や病態の分子機構が不明の難治疾患である。そこで本研究では、東海大学で収集された3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイド相関解析により、喘息の感受性遺伝子の同定を行い、発症に関わる分子機構や生活環境などの環境要因を解明し、遺伝子診断、ゲノム創薬、予防などに資することを目的とした。なお、本科学研究費補助金(特別研究員奨励費)の特質を生かすべく、対象集団として、1)相関解析において、擬陽性遺伝多型マーカーを除く、2)民族間で関与する感受性遺伝子が異なる可能性を追求する、3)複数の感受性遺伝子間の病態における相互作用やカスケード解析を行う、4)遺伝疫学により効率的に環境要因を同定するため生態系が異なる2集団を調査する、の以上の4つの理由により、日本とオーストラリア白人の2集団とした。本年度に明らかになった研究結果は次のとおりである。 1)本年度はオーラリア人の喘息について、3万個のマイクロサテライトを用いたプールDNA法により相関解析を用いたマッピングを行った、すなわち、第1次スクリーニング(患者150名、健常者150名)の相関解析を行い陽性マーカーが計2605個えられた。それらについて、第2次スクリーニング(患者150名、健常者150名の相関解析を行い、計570個えられた。これらの570個について、現在第3次スクリーニング(患者150名、健常者150名)の相関解析を行っている。 2)喘息の感受性遺伝子の存在が予想される第6染色体のHLA領域について、詳細なマイクロサテライト解析を行い、」その結果クラスIII領域のLTA(リンフォトキシンA)遺伝子付近のマイクロサテライトマーカーが陽性をしめし、LTA遺伝子が喘息の感受性遺伝子であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)