企業情報システム[再]構築でのマネジメント・モデルに関する研究
Project/Area Number |
04J03078
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
横田 明紀 東北大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 統合基幹業務システム(ERP) / ERP導入方法論 / ERP導入プロジェクト / プロジェクト・マネジメント / 成功要因 / ユーザ主導の包括的ERP導入方法論 / アンケート調査 / ユーザ指向 / WBS(Work Breakdown Structure) |
Research Abstract |
多くのERP導入プロジェクトが予定された期間・費用を超過し,期待通りの効果が得られていない。こうした中,多数のERP導入に関する成功要因(CSFs : Critical Success Factors)研究が行われている。しかしながら,それら既存研究は『ERP導入プロセスのどの段階で,どの要因が重要であるか』に着目した分析がなされていない。したがって,単に成功要因と考えられる活動や要因を抽出するだけではなく,ユーザ企業の視点からERP導入方法論に各成功要因を関連付けた分析が必要である。 本研究は,標準的なERP導入方法論として『ユーザ主導の包括的ERP導入方法論』を構築・提案し,分類した各成功要因を対応付けることで,より有用性の高い成功要因研究を行うことが目的である。この分析にはアンケート調査を実施した。集計結果から,我が国製造業に関するERP導入プロジェクトの特徴として,(1)ERP導入期間は平均約2年であること,(2)プロジェクト成功にはパフォーマンスの達成が重要であること,(3)導入目的と達成率の順位は一致しないこと,(4)各ステージで協働したパートナー企業に違いがあること,(5)各フェーズで成功要因の重要性は異なること,の5点が明らかとなった。さらに,統計的分析の結果から,(1)我が国のERP導入プロジェクトでも既存研究で提示されている成功要因が重要な要因として認知されていること,(2)すべてのフェーズで成功要因すべてが一様に重要ではないこと,さらに(3)導入目的に対しても各フェーズで重要となる成功要因に違いがあること,が明らかとなった。 以上より,本研究の結論として,各フェーズでユーザ企業による導入目的に適した成功要因と,各要因に関する活動およびプロジェクト管理がERP導入プロジェクトを成功させるために重要であることを指摘した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)