新生児期における生殖幹細胞の分化制御機構に関与する分子の機能解析
Project/Area Number |
04J07420
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大村 昌子 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 生殖幹細胞 / 造血幹細胞 / 精子形成 / 細胞接着 / タイトジャンクション |
Research Abstract |
生殖幹細胞および体性幹細胞は、自己複製能と高い増殖能を持つ点で、共通な特性を有する。そこで、幹細胞の維持機構に関与する分子を同定する目的で、造血幹細胞および新生児期の生殖幹細胞をモデルとし、分子の同定を行った。現在までに、二つの幹細胞システムに共通して発現が認められるタイトジャンクション構成分子であるJAM4をクローニングし、機能解析を行った。 幹細胞における発現を確認するために生殖幹細胞と造血幹細胞の細胞集団を回収しRT-PCRにより発現パターンの解析を行った。造血系での発現は、c-kit陽性/Sca1陽性/lineage marker陰性の造血幹細胞に高い発現が認められ、分化した血液細胞には発現が認められない。また、生殖細胞における本分子の発現は、Oct-4(GFP)陽性/c-kit陰性の未分化な生殖細胞集団に高い発現が認められ、Oct-4(GFP)陽性/c-kit陽性の分化した生殖細胞集団で弱い発現が認められた。近年の報告において、JAM4はスプライシングにより2つのアイソフォームが存在することが報告されている。そこで、幹細胞におけるアイソフォームの検討を行ったところ、生殖幹細胞および造血幹細胞においてイムノグロブリン様ドメインを一つ有するアイソフォームとして発現することが観察された。つぎに、組織における発現および局在を明らかにするため、ポリクローナル抗体を作成し免疫染色を行ったところ、新生児期の生殖細胞と支持細胞間に特異的な発現が認められた。以上の結果より、JAM4は生殖細胞の発生段階において、特に新生児時期の未分化な生殖細胞-支持細胞間の接着機構に関与することが推察される。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)