試験管内翻訳・複製系を利用したタバコモザイクウイルスRNA複製機構の解明
Project/Area Number |
04J09258
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Plant pathology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
薦田 圭介 北海道大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1) (40581640)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | タバコモザイクウイルス / 植物ウイルス / 培養細胞 / BY-2 / 試験管内翻訳 / 試験管内複製 / 複製複合体 / 生体膜 |
Research Abstract |
タバコモザイクウイルス(TMV)やトマトモザイクウイルス(ToMV:かつてはTMV-L系統と表記)をはじめとするトバモウイルスのRNA複製複合体は、宿主細胞中の生体膜上に形成されることが知られている。前年度までに、生体膜除去BY-2抽出液(mdBYL : membrane-depleted BYL)を用いてToMV RNAを試験管内翻訳すると、反応液中に複製複合体の膜結合前前駆体であるPMTC(pre-membrane targeting complex)が蓄積されることを示した。今年度はPMTC形成過程のさらなる解析のため、複製タンパク質である130K,180Kタンパク質を単独にコードするRNAを作製して、mdBYL反応液で個別に翻訳反応させてから混合し、PMTCの構築実験を行った。その結果、まず130Kタンパク質とゲノムRNAが結合してPMTCのコアとなる複合体(コアPMTC)が形成され、その後で180Kタンパク質が相互作用することによりPMTCが形成される可能性が示唆された。また、コアPMTCをアフィニティー精製したところ、数種類の宿主由来の因子が共精製されてきたため、それらの部分アミノ酸配列を質量分析法によって決定し、植物ゲノムデータベースと照合して当該因子を同定した。現在、同定された各宿主因子の遺伝子をT-DNAによって破壊したシロイヌナズナを入手し、各宿主因子がトバモウイルスの増殖に関与するかを解析中である。 上記の研究成果の一部は、Journal of Virology(2007)に発表した。また、平成18年度日本植物病理学会大会で口頭発表し、またThe American Society for Virology 25^<th> Annual Meeting(国際学会)でポスター発表した。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)