カトリック・ファンダメンタリズムとマリア崇敬運動に関する人類学的研究
Project/Area Number |
04J09812
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 久仁子 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 巡礼 / エクス=ヴォト / モノ / 邪視 / 悪魔祓い / 災因論 / 民俗知 / 民俗イディオムと分析イディオム / カトリック・ファンダメンタリズム / カリスマ刷新 / 福音派 / 集団形成論 / 場所性 / モノの脱埋め込みと再埋め込み / 聖体礼拝 / 宗教復興 / 集団論 |
Research Abstract |
今年度は、カトリック諸国における民俗的慣行とマリア崇敬に関する文献研究を行い、その成果を(1)論文および(2)研究会において発表した。今年度の補助金は、主に上記の研究を遂行するための文献の購入費に当てられた。 (1)論文 「選定される巡礼地、消費される聖なるモノ:マルタにおける願掛けnaghmel weghdaと感謝巡礼pellegrinagg ta' Ringrazzjamentの調査より」では、巡礼地で売られるモノの扱われ方とそれらを聖なるモノ/単なるモノに見なす根拠と認識の揺れ動きについて論じた。モノは聖なるモノと単なるモノのいずれにも流用可能な可変的存在として人々に開かれていること、時と場合に応じて臨時応変に個人が使い分けている状況をマルタの調査資料り明らかにし、巡礼地を非日常な聖なる空間として固定的に捉える静態的な視点のみでは巡礼現象の全体的理解が困難であることを主張した。 (2)研究発表 「邪視Ghajn Hazinaから身を守る方法:マルタにおける悪魔祓いの調査から」では、従来、偶然の不幸に見舞われた人が自らの不運を解釈する民俗イディオムとして分類された邪視が、民俗知の集積によって実は他者に不幸を与えてしまうかもしれない自らの運命を解釈する分析イディオムとしても機能している点について、マルタを事例に災因論再考の視点からまとめて発表した。本発表は、邪視の被害者になるかもしれない恐怖だけでなく、邪視の加害者になるかもしれない恐怖も存在することを中心に論じたものであり、これ、邪視を信じている人に対する邪視を信じていない人からの嫌がらせの実践が存在することを視野に入れた、知識と信仰と実践の関係を論じた論文を現在準備中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)