T細胞機能抑制性分子の遺伝子導入による自己免疫疾患の治療
Project/Area Number |
04J11753
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岩井 秀之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 補助刺激分子 / 抑制分子 / 遺伝子導入 / 自己免疫疾患 / 関節リウマチ |
Research Abstract |
[目的]抗体投与や遺伝子組換え蛋白投与による補助刺激分子の機能調節による自己免疫疾患治療の可能性が示唆されているが,臓器特異的自己免疫疾患では,抗原特異的T細胞に直接補助刺激分子修飾をする方が,副作用も少なく効率よい結果が期待される.今日,抑制性T細胞や抑制シグナル分子の免疫寛容誘導における重要性が明らかになってきている.昨年まで抑制シグナル分子であるPD-1,CTLA-4をII型コラーゲン(CID免疫DBMマウスのリンパ節から誘導したCII特異的T細胞ハイブリドーマに遺伝子導入し,自己免疫疾患治療の可能性をコラーゲン誘導関節炎モデルにおいて確認した.しかし,臨床応用を考えた場合,腫瘍細胞の移入は好ましくなく,プライマリーT細胞を用いた遺伝子導入治療を試みた. [方法]YFP遺伝子が組み込まれたレンチウイルスあるいは数種のレトロウイルスベクターにPD-1あるいはCTLA-4遺伝子をサブクローニングし,ウイルス液を作製した.CII特異的T細胞受容体トランスジェニックDBA/1マウスのCD4T細胞に,同遺伝子を導入し発現させた.PD-1あるいはCTLA-4発現CD4T細胞をCII+CFA初回免疫時あるいは二次免疫時に移入し,関節炎発症を検討した. [結果]当初,レンチウイルスを用いて遺伝子導入を試みたが,CMVプロモーターがT細胞には不向きで十分な遺伝子導入細胞を得られなかった.レトロウイルス(p3,MSCVベクター等)に変更後,遺伝子導入を試みたところ,ワイルドタイプマウスに比し,トランスジェニックマウスでは遺伝子導入率が悪く,in vivo移入に足りる量のT細胞を得られなかった.pMP71Gpreベクターを用いトランスジェニックプライマリーT細胞にも効率のよい遺伝子導入を実現することができた.現在,このウイルスによりプライマリーT細胞を用いた関節炎発症抑制機構と移入細胞の動態について解析を進めている.
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)