Project/Area Number |
05151018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
入村 達郎 東京大学, 薬学部, 教授 (80092146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 昌之 東京都臨床総合研究所, 室長 (50064613)
松島 網治 金沢大学, 癌研究所, 教授 (50222427)
中島 元夫 東京大学, 分子細胞生物研究所, 助教授 (90240738)
熊谷 勝男 東北大学, 歯学部, 教授 (00005018)
喜多村 直実 関西医科大学, 医学部, 教授 (80107424)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥19,000,000 (Direct Cost: ¥19,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥19,000,000 (Direct Cost: ¥19,000,000)
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Keywords | がん転移 / 細胞接着分子 / 細胞増殖因子 / 細胞運動 / シグナル伝達 / サイトカイン / 細胞表面 / 血管新生 |
Research Abstract |
転移性の高い癌細胞がどのようにして生じてくるかは、はっきりとわかっていない。そのメカニズムは発癌の過程とは明らかに異なっており、遺伝子レベルの変化よりも転移性に関係のある細胞形質の発現と調節機構の変化に由来している可能性が高い。本研究では、細胞間相互作用に関係のある接着分子、細胞の移動性に関係のある細胞外分子、特にスキャッター因子と走化性因子、癌細胞による組織破壊に関係する酵素、転移巣に於ける癌細胞増殖に関係する成長因子、宿主の細胞接着分子の発現を制御するがん細胞由来のサイトカイン、に関する生物学的な機能と調節機構、癌転移性決定のメカニズム、及び癌の進行に伴う発現変化を追及した。その結果以下の項目が達成された。L-selectinの新しいリガンドの発見。抗L-selectin抗体によるin vivoにおける細胞交通の改変。MUC1ムチンの抗接着分子としての機能の解明。MUC1ムチンコアペプチドの生合成を制御する遺伝子上流配列の解明および転写因子の精製。遺伝子強制発現によるスキャッター因子レセプター発現細胞の設立。スキャッター因子レセプターとFGFレセプターのキメラ遺伝子の作製と、それを用いたスキャッター因子シグナル伝達メカニズムの解明。IGF-1のがん細胞増殖因子としての役割の解明。そのシグナル伝達分子の発見。IL8及びMCAFを強制発現した癌細胞の作製とこれが高転移性であることの証明。転移性の異なる細胞株の各種アミノペプチダーゼ活性の比較検討。IL12の抗転移作用の解明。血管新生因子のシグナル伝達メカニズムの解析。以上である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)