Project/Area Number |
05151024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井川 洋二 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40085618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 健 岡崎国立共同研究機構生理学研究所, 助手 (10241241)
中辻 憲夫 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 教授 (80237312)
野田 哲生 (財)癌研究会, 癌研究所, 部長 (10183550)
城石 俊彦 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助教授 (90171058)
権藤 洋一 九州大学, 生体防御医学研究所・付属発生工学実験施設, 講師 (40225678)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
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Keywords | 相同組換え研究技術 / 新しいES細胞系 / p53遺伝子欠損マウス / 二段階相同組換え法 / 点変異p53遺伝子の導入 / 変異APC遺伝子導入マウス / 始原生殖細胞の体外培養法 / Fyn欠失マウス |
Research Abstract |
当班の研究目標は、相同組換えの効率を高めるために、胚性幹(ES)細胞系、標的遺伝子導入用ベクター系の開発を進めると共に、その技術を駆使してがん遺伝子、がん抑制遺伝子等を欠失したマウス系統を作出し、それら遺伝子の個体レベルでの機能を探ることにある。 井川らは、8細胞期胚への挿入で高いマウス個体形成能を示すES細胞系TT2および相同組換えES細胞クローンの選択にジフテリア毒素A断片(DT-A)遺伝子を用いたベクター系を開発し、それらの普及化を果した。また、それらを用いてp53遺伝子をホモに欠失したマウス系を作出し、生後12週前後での胸線リンパ腫の発症をみると共に、同マウス系由来の細胞が上皮細胞を含め不死化しやすい傾向があることを観察した。 八木らは、上記の系で、fynのSH領域とキナーゼ領域を1acZで置換し、fyn機能をホモに欠失したマウス系統において、海馬など脳形成異常や哺乳などの行動異常をみた。 野田らはAPC遺伝子の第15エクソンを欠失したキメラマウスを得、小腸、大腸の腺腫の誘導に成功した。 高橋らは、Hox3.5、3.6遺伝子を片側欠失させたESクローンを得た。阿部らは、APC遺伝子と部分的にホモロジーを持つMCC遺伝子を欠損させたESクローンを118個得た。 発生工学的手法の開発としては、城石らはMHC内に約5000倍の組換え頻度を持つマウスよりES細胞系を得た。また、権藤らは、二段階の相同組換え法を工夫し、標的遺伝子を別の遺伝子に置換する方法の確立を目指し、p53遺伝子を点変異導入p53遺伝子や1acZ遺伝子と置換させた。 更に、中辻らは始原生殖細胞の培養化を試み、TNFがその増殖維持に効果があることを見出した。この系も将来相同組換えに利用できる可能性を持っている。
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